人は

向かい側の席に、良く日焼けした短パン・

Tシャツの若者が座っていました。

思い切り足を広げています。「まったく

この子は」にらみつけてやりたいと思いました。

高田馬場駅で、ベビーカーの人が乗り込んで来ました。

上手く入れず困っています。するとあの若者が立ち

上がって、ベビーカーを抱くようにして持ち上げました。

更にその母親に「自分の席へどうぞ」と勧めました。

周囲に暖かい空気が流れ、何人かの人と笑みを交わし

安心しました。私は彼に向かい、親指を立ててサインを

送りました。

人は見かけにを、改めて実感しました。