百貨店社員の頃 配属
その日、氏名五十音順に店舗・売場が
発表されました。喜びあり渋い顔あり、新人の表情は様々です。
「大川、本店美術部」と言われた瞬間、皆の視線が突き刺さりました。
面接試験で希望した通りの、配属先です。人事部の人が、私に微笑みます。
本店へは、事務所へ2人・婦人服・紳士雑貨・呉服・時計宝石・家具・私と、計8人が決定しました。
人事部課長が小声で「大川君良かったね。本店は出世コースだから、頑張って」囁きます。内心(出世は三田閥慶応卒の人だけでしょ!)とは思いましたが、満面の笑顔で挨拶しました。
人事部の人に付き添われ、売場へ。
部長は、色白で御所人形の様な顔立ち。お坊ちゃま、そのままの感じ。
課長はスポーツマンタイプで(この方、美術似合わない)と思われました。
本日茶会担当で、早起きしました。
再度、荷物チェックの為です。
ショックな事が!昨夜切って用意の(黒侘び助椿)、器に水入れ忘れ萎れて
いました。明るくなったら、再度花探しです。こんな不測の出来事もあるのど、早朝点検は欠かせません。