もらいや
恩師三田富子先生からは、とても沢山の茶道具を
拝領しました。最初の頃は一つ一つの品物に、
忘れずに御礼を申し上げていました。
それが頂き物に慣れてしまい、お礼を忘れる事も。
ある時先生から「貴男もらい屋になってますよ。
それではイケナイ」とお叱りを頂きました。
「何でも物をもらったら、必ず反応する事。もらった
方は忘れていても、上げた人は覚えています。
どうだろうかあの品物は、気に入ってくれたろうかと
案じていますよ」
それ以来頂き物をすると直ぐ手帳に書き、メモ用紙にも
書きボードに留めます。直接お礼を申し上げたり、
葉書を出すとメモを外します。
丁度今弟子の中にもらい屋があらわれました。
注意の手紙を出しました。今はメールと言う、便利な
手段も有ります。
皆様も頂き物をしたら「御礼」を忘れない様に・・・