英国画家ターナーNo.1

ターナーは1775年ー1851年古典主義・ロマン主義・と重ね、最後は印象主義の先駆者とも言われた、有名画家です。

百貨店美術部に勤務していた時の、
事件です。画廊で西洋絵画の小品ばかりの、展示会が開催される事に。
工芸品専門の私も、駆り出されお手伝いをしました。

担当する業者は、事前の打合せ段階から感じの悪い人でした。次々と作者の名前・作風をあげ、君達知ってる?
馬鹿にした態度!

水曜日夜、準備にも遅れて来ました。
バタバタ我々に展示場所を指示、値札を付けて行きました。
入り口直ぐに、ハガキサイズの「波に
船」のデッサンが。画家はターナーですが、値札は一万円です。0を一つおとした様です。

これを見て、私は悪巧みを思いつきました。一番可愛がって下さる、お得意様に電話しました。
「金曜日朝一番で、お出まし下さいませんか?画廊に入り、直ぐ右のデッサンをお買い上げ下さい。それから外商に回さず、現金で支払いお持ち帰り下さい」
(詳しくは明日定休日なので、伺って説明いたします)こう申し上げました。