永遠の夏 その6

結局の所、水汲みも洗濯当番もサボル

ので、食堂の洗濯機を借り・水道を借り

全て、私一人でこなしました。

「あの献身的な働きを、忘れたとは言わせない」

50年以上も前の事ですが、私は威張っています。

さていよいよ、海の日もわずかとなりました。

皆は帰れる事がうれしいようでしたが、一人私は

食堂の人々・優しいお客さん・と別れるのが

悲しくて・・・・・

帰りの船に乗る為、小さい舟で岸壁を離れると

お店のおじさん・おばさん・アルバイト仲間・

お客さん迄、一列になって見送ってくれました。

本船に乗ってからも大きくタオルを振って、別れを

惜しみ泣きしました。

新学期なっても「神津島」の話題は続きました。

クラスを超えた仲間達なので、{こうづ会}と

グループ名を付けました。あれから54年、年に

1・2回は集まります。やはり夏場は「ついつい

集まろうか」となります。

黄金の夏・最高の夏を共に過ごした仲間は、永遠の

友情で結ばれました。