悪筆
兄の孫が、遊びに来ていました。
「おじさん、今度高校生になるんだ!」
話し掛けて来ました。(おやそれじゃ、お祝い上げなきゃ)「それなら現金が良いな」(了解、後で持って行く)
急いで可愛い熨斗袋を出しました。
(祝入学)と書き、かねて用意のピン札を入れ・・
兄の家(同じ敷地の隣家)の居間で、テレビを観ている子に渡しました。
すると兄が横から封筒を取り「お前は本当に、汚い字だ。これじゃ有り難味が、薄れる」とノタマイます。
私は此の手の嫌味には、慣れっこです。はなから「そう言う人と」諦めています。
「わあおじさん、僕の字とそっくり」笑いながら言います。(そうだろう、私のお母さん=私=お前のお父さん=お前と、四代に渡る遺伝だから)私も笑いました。
対する私の父=兄=娘=甥の娘と、麗筆は遺伝しました。