俳句 恩師

「花つつじ白シャツの師は懐かしく」

存外真面目で成績も良かった私は

「先生のペット」と陰口を叩かれていました。

しかし人気者の私は、ファンも多くそんな

噂は気にもかけませんでした。

高校二年生、古文の先生が担任となりました。

素晴らしい先生で、のちに大学の教授と

なられました。平安後期文学が専門でした。

腕まくりした先生が「大川君、この歌の下の

句を言ってごらんなさい」と今でも聞いて

下さる様な気がします。