最高の映画 「冒険者たち」
「大川、お前にとって一番の映画ってなんだよ?」
唐突な質問でした。もう十代の後半から50年以上
答えは同じです。我々世代にファンの多い、フランス映画
「冒険者たち」
この作品は青春時代だけでなく、人生最高の映画でも
あるのです。この作品で私は主演のアラン・ドロン先生
よりも、相手役リノ・バンチェラにまいりました。
渋い中年男ですが、残念ながら早く亡くなり作品が
少ない!後にシドニー・ポワティエの奥さんになった
新星ジョアナ・シムカスを巡る、特別な三角関係。
今でも口笛の入った主題歌を聞くと、胸が熱くなり
涙がこみ上げます。
後年ローマに住んだ時、舞台となった要塞島へ
行きました。「世界中からあの映画のファンが来る」
ボートの案内役は誇らしげでした。
俳句 夏雲連作
「夏雲の 動く音する 七合目」