永遠の夏 その3

少しは飯盒のご飯も、上手く炊ける様に

なりました。買い出し係の私は、お店の人と

スッカリ仲良くなり「ウチでアルバイトしない?」

と誘われました。

聞けば隣で営業している食堂が、人手不足で困り

果てているとか。「君は人当たりが良く・話も

上手い・気もきくからぜひとも・・・」望まれて

○○食堂でアルバイトする事になりました。

「お前馬鹿じゃないの!俺達ここへ遊びに来ている

んだぜ、なのに何故?」「はい良く聞きなさいよ。

アルバイトのお金は要らないから、仲間6人の

夕食を出して欲しいと頼んだ。もう夕飯づくりは、

しないで良いんだよ」

ドット歓声が上がりました。「あ~今日は忙しくて

疲れた。誰かマッサージしてくれるかな?」にわかに

私が最上位のカーストになりました。

お店では忙し過ぎて接客だけでなく、かき氷・カツどん・

などまで作りました。優しいおばさんが「ほら仲間が

来たから、この西瓜おまけに」などと、何かと気を

使って良くしてくれました。ここで私は各種料理を

覚えたのでした。