新古今和歌集 春歌

「岩根越す清滝川の早ければ

波折りかくる岸の山吹」権中納言国信


「貴方を思い、貴船の神にお参りしました}

との文が、後宮勤めの女人から届きました。

それでこの歌を送りました。

波が折るのは岸の山吹でしょうか?それとも

胸の思いでしょうか?との謎掛けをしてみました。

岩根を超すほどの清滝川の波、そんな激しい

恋心には答えられないかも・・・