新宿物語 蠍座

伊勢丹・明治通りを挟んだ南側に「新宿アートシアター」

が在りました。その地下が、小屋と言うに相応しい劇場

「さそり座」次々と話題作・問題作を上演して、芝居好きの

人々を集めていました。大学生になった私も、常連に~

世にいう文化人・有名俳優も詰めかけていて、客席は熱気に

溢れて居ました。出演者は新劇・劇団の若手などで、こちらの

熱量も大変な物でした、最前列に座ると、汗が飛んで来ました。

此処に集まる大人から「あの場面」「この俳優」「あそこの

照明・装置」など、実にたくさんの教えを受けました。

「蠍座」で観た{丸山明宏}の素晴らしい口跡・美しさは

今でも忘れられません。特に寺山作品です。

俳句連作 秋の朝夕

「秋の朝 紫明朱明と 空広く」

「夕暮れは 秋色朱色 墨の色」