モデル
ある日、銀座を歩いていたら「すいません、写真撮らせて下さい」と声を掛けられました。
(やっぱり!お洒落だから、目立っちゃう)思わずホホが緩みました。
しかし若者はまったく違う意図で、声を掛けて来たのでした。「僕は人物専門、特に顔を中心に撮影しています。
ですからお顔を!」こう言います。
そして今まで撮影した、画像(全て白黒)を見せてくれました。どれも味の有る作品です。
(どうぞお撮り下さい。私はどうしたら?)「自然にアチコチ、見て下さい」
10回位シャッターを、押したでしょうか?「後程焼いて、送ります」(イイエ結構です。一期一会ですから)自分の画像を見るのが、怖かったのです。
恩師の言葉「年を取ると、その人の全てが顔に出る」を思い出しました。
背の高いカメラマンと、格好良く別れました。