俳句 遠い日

「祖母の手が ただ懐かしき 行水は」

幼少の頃、良く庭で行水をしました。

盥に朝から水を張り、水温を上げます。

外で遊んで汗まみれで帰ると「早く

行水を」祖母の声が聞こえました。

丁寧に手拭いで体を洗ってくれます。

「夕飯の前に、西瓜を食べるかい?」

優しい笑顔が、今も浮かんで来ます。

それはそれは、おばあちゃん子の私でした。