茶道具百話 ととや茶碗

「先生、先週参加した茶会で斗々屋茶碗を拝見しました。これは魚屋と同じなんでしょうか?」

(ととやは魚屋表記の方が、古い様ですよ。寛永年間17世紀前半の、遠州の茶会ではカタカナでトトヤと書かれた場合も)

(魚屋はいくらか根拠のある字面です。斗々屋は当て字でしょうね。ただ
箱書に、斗々屋とあればそれに従うべきでしょう)ここまで話して、魚屋の写し物を出しました。
(トトヤは本手と言う少し深い品と、これみたいに浅い平トトヤがあります。どちらも日本からの、注文品らしいとの説が主流です)

このトトヤを使った人が「魚屋では、それに因んだ銘が良いでしょいか?」
私は笑いながら(そんな事も無いけれど、好きな魚の名前でも付ければ・・)とアドバイス~