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茶道教授の独り言
2023年7月28日 06:53
26日懐かしい、旧社中がやって来ました。彼が大学2年から、20代半ばまで稽古していました。今回東京で同窓会、ついでに立ちよってくれたのです。7月末の大阪ならば、天神祭です。床 天満宮神号花 昼顔 風知草花入 竹船香合 太鼓形メーンは、絵高麗梅鉢文茶碗です。浅くて梅の文様「大阪の数寄者の蔵には、必ず有る」とまで、言われる茶碗です。実は梅鉢ではなく、七曜星なのですが・・陰と日
2023年7月18日 05:34
客付きに向き、拝見に出す棗を清め始めました。フクサを握り込んで、蓋を開け「アッ!」と言う小さい声が・・私は気付かなかったふりで「お客さん、取りに出て」と指示。客から「まあ裏に赤富士が!」声があがりました。どうやらお点前さんは、水屋で確認して来なかった様です。(赤富士は、晩夏の頃朝日に映えて赤く見える現象です。単に富士山とは、違うと考えて下さい)茶杓の銘を何と答えるか、皆が注目
2023年7月15日 05:50
かの太閤秀吉ほどではありませんが・・私も瓢箪が、大好きです。自分で栽培して、実から花入れを作りました!今月の稽古には、14代淡々斉好み「瓢棚」を使っています。ここへ信楽焼瓢水指・糸目瓢茶器を置き合わせ、お馴染み901クドイ~更には茶入も瓢、建水は瓢の逆形(単瓢)、干菓子盆も瓢透かしと徹底!社中に呆れられました。鶴屋八幡の生菓子に、面白い瓢がありました。7月は緑が濃い色目で「青瓢」ア
2023年7月13日 06:15
床 水流元入海花 小海老草・糸薄花入 旅枕籠香合 桜貝細工薄茶器 円能斉好 汐汲床には、大好きな言葉を!対句「月落不離天」共々、良く使います。花入は、川から海への旅。薄茶器は、13代円能斉が、能「松風」からのお好みです。蓋表に松風の文字・胴に金銀の波蒔絵。形は汐汲みの、桶からの形とか。例年七月二週目は「祇園祭」の取り合わせでした。今年は酷暑に負けて、海へ逃げ込みました。
2023年7月12日 05:38
私は茶道仲間から、色々なアダナを付けられています。一番驚いたのが「異端」でした!何故こう呼ばれるかと言えば、大の高麗茶碗好きだからです。利休居士の所縁から、千家流では「楽茶碗」に重きを置きます。先師も常々「茶事の取り合わせには、必ず楽焼きを一品」と仰せでした。「貴方は武家茶道の人みたいに、高麗茶碗が好きねー。うちの流儀としては、異端よね!」切り捨てられました。(えっイタン?伊勢丹の間違
2023年7月9日 04:56
「この香合は外の模様が銀なので、内側を金にしてるんですか?」(それは考え過ぎかもね~金に塗ってあると、何だっけ?)「えー教えて頂きました?」ふん何時も通りの言い訳だろう・・・内心舌打ちしました。(木製の香合でも、内側が金なら炉にも使えた筈。その時何かを敷いて、練り香置きましたね。何を敷いたか、覚えてる?)仲間内で相談しています。(正解教えちゃうかな。実は古い紙幣の、切れ端をねー)と
2023年7月1日 05:42
画像の見事な「紙釜敷」美しい青の重ねに、銀の楓が浮かびます。往年U千家東京道場長で活躍なさったT先生。盆暮れにご挨拶申し上げると、毎回素晴らしい紙釜敷を返礼品として下さいました。それは全て声を上げる様な、お品ばかり・・紙好きの私には、何よりうれしい物でした。色・柄は勿論、紙自体も市販の品とは違います。時々和室に並べ、ため息をついています。茶友は「これ程綺麗な釜敷では、上に乗せる香合に