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茶道教授の独り言
2021年5月5日 11:34
十代の終わりごろ、恩師の代稽古で三人の女性を教えました。その記念に頂戴した高麗刷毛目茶碗。あれ以来ざっと50年以上、初風炉の稽古に必ず登場します。逆に言えば大事な茶碗なので、この時だけ使うのです。恩師をお迎えして茶事の折、この茶碗を使いました。その折「銘を付けて上げよう」と仰せで「白雲」と頂きました。今になって思えば「白雲自去来」の対句「青山元不動」の方に、重き
2021年5月13日 08:55
寄付 葵祭行列の絵床 上賀茂神社 御神号香合 大宗匠好 冠薄茶器 かつら桶茶碗 赤楽 御所車の絵 蓋置 三つ鳥居御神号とは、神様の正式名称です。上賀茂は「別雷皇太神」薄茶器のかつらは、女官の付け毛を入れる器からの形。香合の冠と呼応します。御所車は行列に欠かせません。三つ鳥居は、11代玄々斎好み。初めは鉄で好まれたと、聞いて居ます。
2021年5月21日 06:25
床 雲収山岳青花 箱根空木・京鹿の子花入 朝鮮唐津 旅枕香合 市女笠箱根空木が咲き始めました。この花は最初は純白、徐々に薄い桃色・赤紅色と色を変えて咲き継ぎます。例年「関」の一字を使いますが、本年は違う一行です。旅をする女性が、箱根の山辺りに差し掛かりました。目指すのは、遥か京の都なのです。