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パイサーン師タンマヤートラでの説法~困難さに出会う心の準備:弓矢を放つ前~


今年12月1日~8日まで

東北タイのチャイヤプーム県内で行われた

タンマヤートラ(法の巡礼)で

パイサーン師がお話しされた説法が

ネットにアップされましたので

少しずつ翻訳していきます。

今日も、昨日と一昨日に続き

出発前日の夕べにお話しされた説法からの抜粋です。

今日のテーマは

「困難さに出会う心の準備:弓矢を放つ前」

としました。

タンマヤートラは

自分の体と心を鍛える機会でもあります。

ただ歩くだけではなく

便利な生活とは違う環境に身を置くことで

普段は感じなかった困難さに出会うことを

お話しされています。

そんな心の準備に関するお話。

よしっ!と心が定まっていきます。

。。。。。。。。。。
(2017年11月30日 夕べの読経後の説法より抜粋)

体が疲れていても、心は疲れない。

体に痛みは生じても、心に痛みが生じない。

こうしたことを学び体験することができます。


他の誰でもなく、一人ひとり、

自分の心によって実践し、確かめることができます。


そうなると自分の心が、自分の友だちになり

その心が外側の困難さを受け止める力となっていきます。


自分を押し殺すような我慢ではなく

喜びをもってその困難さを受け入れられるようになっていきます。


まさにその時、

自分の中の友だちに出会うのです。


ここに友だちがいたなんて!と思う人もいるでしょう。

外側に出会う初めて出会う友だちだけではなく

内側にいる初めての友だちとも

出会うことになることでしょう。


友だちがいれば、たとえ目の間に困難なことが起こっても

向き合っていこうと歩むことができます。


それは人生の中でも同じです。

人生の危機が訪れようとも、友だちがいれば

支えてくれるのです。


しかし私たちは、知ることが大切です。

困難さというのはどういうことなのか。


このタンマヤートラでは、そうした困難を知り

そこに向き合うことも共に学んでいきましょう。


外側にいる友だちと、内側にいる友だち。

1日1日、日が経つにつれて

彼らが私自身の歩みをしっかり、かつ心軽くさせてくれるのに

役立ってくれることでしょう。


私たちはただ便利さや快適さだけの中にいると

心がどんどん弱くなっていってしまいます。

そして真実と向き合いにくくなります。


自分に都合のいいことばかりしか考えなくなり

夢や理想などの思考に溺れてばかりいてしまうのです。


便利な機械、テクノロジー、テレビ、ケータイ、パソコン。。

あるいは嗜好品や消費することばかりしか

考えなくなります。


それらに頼らずには生きられないと思い込み

どんどん生きる力が弱くなっていきます。


困難さに出会うこと。

それは私たちの生きる力をみなぎらせてくれます。


困難さに出会うことで、外側の友だち

そして内なる友だちの価値が見えてくるのです。


ですから、皆さまにお伝えしたいことは

「これから確かに困難なことに出会うだろうけれども

 困難さを恐れないでほしい」

ということです。


今日、このプーカオトーン寺に来て

「あー、もうこんな質素なお寺に来て大変だなあ。。」

と内心思っている方がいたら、それは間違いですよ。

今夜は、一番居心地いい場所で眠ります。


このお寺には電気もありますし

トイレもたくさんありますし、

寝る場所も平坦で大きな部屋がありますからね。

ケータイの電波だってつながります。

ですからここが一番便利な場所なのですよ。


明日からの歩みは、こういう場所ばかりではありません。

トイレの数が少ないところもあります。

そういう場所では並んで待たなくてはいけませんから

不便を感じるでしょう。


でも待ったり、譲りあったりすれば

必ず入れますから、あまり心配しずぎないように。


今夜は、このタンマヤートラを飛行機にたとえるなら

離陸前の準備段階です。

飛行機のエンジンを温めているようなものですね。


あるいは音楽でいうならば

前奏曲を奏でている時間といってもいいでしょう。


また別の表現をすれば

弓矢の矢を射る前とも言えるでしょう。

弓矢の矢を放つ前には、目的を定め心と体の準備をします。


明日の朝になれば

その矢が放たれる、そういう感じでありましょう。


明日の朝に到着される方もいますので

皆さま、今日は

心と体の準備をしっかりと整えておきましょう。

。。。。。。。。。。。。。

浦崎感想


今日で、タンマヤートラ前日のお話は終わります。

この後に今日の写真にあげた

村の学校の生徒さんたちによるタイ舞踊や太鼓などの

アトラクションがあり

参加者の方たちへの応援を頂きました。


前日のこの日、私は

今回参加の日本人9名が全て集合場所に揃ったので

まずはほっとひと安心。

そして、懐かしいタイの仲間たちとも会えて

家族を紹介したり

以前のタンマヤートラについての話を伺いながら

過ごしていました。


賑やかさと、静けさ。

楽しさと、穏やかさ。

そうしたものがゆるやかにつながっているのを

感じた前日でした。


さて、明日は出発して2日目の朝の

説法をお届けします。

(出発当日の説法録音は

 ネット上にあがっていなかったので)

どんな説法となり、どんな体験であったのか

お楽しみに〜。

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