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パイサーン師タンマヤートラでの説法~あ〜、寒い!あ〜、痛い!と言っている人が気づいていないこと~


今年12月1日~8日まで

東北タイのチャイヤプーム県内で行われた

タンマヤートラ(法の巡礼)で

パイサーン師がお話しされた説法が

ネットにアップされましたので

少しずつ翻訳していきます。


今日は、タンマヤートラ2日目の朝に

お話しされた説法からの抜粋です。


今日のテーマは

「あ〜、寒い!あ〜、痛い!と

 言っている人が気づいていないこと」

としました。


2日目の朝。

まだ日が明るくなる前、5時からの読経。

この説法はその読経が終わった後の5時30分くらいから

始まりました。


この日の朝、とても寒かったです。。

そして第一声で、

パイサーン師はこんな話をなさいました。

。。。。。。。。。。
(2017年12月02日 朝の読経後の説法より抜粋)


昼間は暑く、夜は寒い。

この暑さ寒さも、タンマヤートラの味わいです。


そしてそれを自分を鍛えるチャンスとするのです。


寒さは体だけに寒さを感じさせてくださいね。

心をケアせずに、心まで寒くならないように。


あるいは心が寒くなったら

寒さを心の苦しみをしているな、と知ることです。


多くの人たちは、この違いを知りません。


「寒い!」という時

心まで苦しんでいることを知らずにいる人が多いものです。


私たちはずっと同じ姿勢で座っていたとしましょう。

足がしびれたり、痛くなったりしたとき。


例えば1時間、2時間座る瞑想をしていて

別の人から

「苦しいですか?」とたずねられたとき

「はい、苦しいです」と答えたとします。


「どこが苦しいですか?」とさらにたずねられ

「足が痛いです」と。


「そこだけですか?」とさらに質問され

「ええ、足だけです」と答えます。


しかし、足だけと答えていながら

本当は心まで苦しんでいる人が多いのです。


心も苦しんでいるのに、

苦しんでいるのに全く気づいていない。


心を観ていないからです。

心は痛さを嫌悪し、疲れを嫌悪し、暑さ寒さを嫌悪しているのに

その嫌悪感や不満におおわれていることに

気づいていないのです。


心に症状が起こっているのにもかかわらず

そこに気づいていません。


その代わりに

「いつになったら、この痛みが治まるだろう。。

 早く楽になりたい。

 より痛みが激しくなったらどうしよう。。」

などと思考が沸き起こっています。


今、私たち座って話を聞いていますけれど

体の苦しみだけですか? 心も苦しんでいますか?

不満な気持ちが奥底に潜んでいますか?


「もう、なんでこんなに寒いの!」

「早く朝になって、暖かくならないかしら」


これらは心の症状ですよ。

ほおっておくと

体の苦しみだけで終わらせず

心にも苦しみを積み重ねてしまいます。


寒いのは体だけで十分です。

心まで寒くならないように。


本当は寒さは、私たちの体だけに影響があるのであって

心を寒くさせるか否かは自分次第なのです。


なぜ寒さを苦しみとしてしまうのでしょう?

どうぞよく自分自身を洞察してみてください。


もし心が苦しんでいたら

自分の心がどのように反応しているのかを

ただただありのままに見守ってみましょう。


体に寒さが生じたとき、心にどのような反応があるか?


今日、先ほど

起床時間から読経がはじまる前までの間

カムキエン師の説法テープが流れておりましたね。


その中に、こんな話がありました。

             (続く)

。。。。。。。。。。。。

浦崎感想

タイは年中暑い!と思われがちですけれども

乾季に入ると朝晩は冷える日も多くなってきます。

実は、この文章を書いている今この瞬間も

私のいるライトハウスも風が強く

寒さを感じながら書いています。


微妙な違いですけれども

寒さを体だけにするか

心まで寒さで凍えさせるか。

その違いはとても大きいですね。


今日パイサーン師が指摘しておられた点

本当は心が苦しんでいるにもかかわらず

その苦しみに気づいていない人が多い、という点も

すごく納得させられます。


自分自身をふりかえったとき

本当は自分が心の苦しみを重ねて出しているにもかかわらず

外側のもの

(他人の言動や環境、自分自身の体に起こる症状など)に

不満を持って、あれこれ愚痴が生じまくっているのに

ちっとも気がつかないということが多々ありました。


あー、もうー!

あー、どうして〜!!

と、たとえ口には出さずとも、不満や嫌悪の気持ちが覆う。


微細な心のバイブレーションですけれども

それはすでに私自身の全身を覆っているのですよね。


タンマヤートラでは、ある意味

わかりやすい体の苦しみ(暑さ、寒さ、痛さ、痒さ、疲れ)

などが生じてきやすいので、

この違いをはっきりと感じ

見分ける練習ができてくるように思います。


さて、明日もこの続きをお伝えしますね!

カムキエン師のお話とは、どんなお話でしょうか?


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