見出し画像

父が危篤、実家で在宅勤務して気づいた話

父入院で実家に戻り在宅勤務中。

一か月前まで想像もしていませんでした。
79歳の父はまだまだ元気だと信じていたし、そのうち別れが来ると思っていてもこんなに早いなんて思わなかった。そしてこんなに心が乱れるものだとは。

父の病状は、長くてもあと数日とのこと。(現実には、その知らせから
現在で2週間たっています)。

父と母は仲良し夫婦、母の落ち込みようもたいへんです。
病院から電話が鳴るたび、身体の震えが止まらないとのこと。
父も心配ですが、母も心配。またいつ、父が旅立つかわからない。
私も実家を離れられなくなりました。

7歳の子どもはパパに預け、電車で1時間離れた実家で暮らしています。

その日はいつくるかわからない。何の準備もしてこなかった自分を今、責めています。
父の病気は肺炎(コロナではない)ですが、実家は湿気が多く家はところどころコールドトラフトで寒く、また芸事や絵画など趣味の多い父はやたらと荷物も多く(ということは埃も多く)、もっと注意しておけば防げたのではないかと、母には言えないが思ってしまったからです。

もっと話を聞いておけばよかった、整理整頓をするように注意しておけばよかった、健康について知識を伝えておけばよかった…。

コロナで面会謝絶ですが、2日に一度、家族の声を録音したテープを届けています。人口呼吸器につながれ、意識も混濁したまま過ごす父ですが、耳だけは聞こえていると聞いたから。

会社には、コロナ禍でもあり、なんとか3週間の在宅勤務を許可してもらいましたが、それも来週で終わり。

みなさん、いかがでしょうか。

私は無根拠に、両親はもっと賢くしっかりしている、と思っていました。たまに帰るとき、居間だけはきれいに片付いており、両親は若いときと同じようにそれなりに世間知に長けているように見えました。

しかし、一緒に一週間も過ごすと、家の本当の状態や、親の健康状態が見えてきます。

お風呂場やトイレの足元が寒すぎること、エアコンの使い過ぎで埃が舞い上がっていること、母の指がリウマチで曲がりかけていること、ウェブで上手に検索できないこと、使わない食器がたまっていること……

このままでは、母にもよくない。
どうしようどうしよう。
父に奇跡が起こって戻って介護がはじまるときのことも考えて、家のリフォームも検討しはじめました。
また、これまで仕事人間に近かった自分の生活も見直そうと考えています。

在宅勤務も、これまでは子育てしつつも出社してナンボで仕事してきましたが、
「こりゃあ、ないとダメな制度だよ」「いや、むしろこれからずっと在宅でいいよ」と思いました。在宅勤務制度はむしろ高齢化社会のインフラではあるまいか。

遅いかもしれないけど、やり直したい。もう後悔したくない。
そう思ってこれから、気づいたこと、始めたことを書いてゆきます。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?