楽しさと苦しさのバランス
川上未映子 著「夏物語」読了しました。
フェミニズムや貧困など重いテーマを扱っており、読んでいて苦しくなるシーンもたくさんありました。ラストが明るかったので意外で拍子抜けしました。
小説は、人生の暗い部分や苦しい部分を描いているものが多いなあと思います。健やかで明るい登場人物が楽しい人生を送りましたというお話では物語になりにくいのだろうと想像します。
自分の人生では苦しい時期も長くありましたが、今は凪のような感じで毎日がとても平和です。そんなときに苦しくなる小説をわざわざ読む必要があるのかと思うけど、必要なのだと思います。
自分に都合の良い情報ばかり見て過ごしていると、次第に行き詰まってくるのです。自分は苦しくなくとも、世の中に苦しんでいる人が存在していることを私は知っているからです。
多様な人生や社会があることを認識することも、必要なことなのだと思います。
週も後半に入り、少し疲れが出てきたけれどもうひといき、がんばります。
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