ティミショアラという街について
2023年の欧州文化首都が開催されるティミショアラ。
まず重要なこととして1989年のルーマニア革命の蜂起が始まった町、と紹介されることが多い。
もう少し遡ると19世紀には、ヨーロッパでいた番最初に道路に電気照明が設置されたり、交通網も早くから発展していたようで、地方都市であってもルーマニアの中では結構重要なポジションの街みたい。
立地的に周辺国から攻め入られることも多かったせいか、現在ではたくさんの少数民族が多く共存している。
ルーマニアの各都市には国立劇場が設置されているのだが、ここティミショアラの国立劇場ではルーマニア語、ハンガリー語、ドイツ語の作品を上演する。それぞれの言語ごとにカンパニーがある珍しい劇場だ。しかも、私が調べられた限りではハンガリー語のカンパニーとドイツ語のカンパニーひそれぞれ毎年独自に演劇祭を開催している。
以前私が留学していたクルージュ•ナポカという街にもハンガリー人がたくさんいて、ルーマニア語で演じるカンパニー、ハンガリー語で演じるカンパニーがあったが、2つは少し離れた別々の劇場で活動をしていた。
ボランティアがティミショアラの街の紹介をしてくれている。
https://youtu.be/sJAQevu_1OU?fbclid=IwAR3OmAjAGB_MVLzvHJyRyT4q2hV4xczRe6BmYHoddLP7gnfv4VbYCKFHMT0
2月はおそらく咲いていないだろうが、薔薇も有名らしい。
ふくやま大道芸に携わっていた私としては、薔薇の町福山とのつながりを見出してしまう。
そして街を通るベガ川。市民の交通、経済、そして市民の精神的にとても重要な川だ。
皆が口々に川について言及し、紹介をしている様子をみると、街の自然に対して、心から誇りを持っているように見える。
こういう姿は私からするととっても不思議。
これまで住んできた山口や、神戸や福岡を紹介するときにこんな風に誇らしく語れる気がしない。
自然だって文化だってあるにはあるけど、他と比べて何か劣るような卑下までしなくても強く魅力を伝えられるほどではない。
これは私の性質によるものなのだろうか、それとも日本で生まれ育った人にありがちな性質なのだろうか。