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ルーマニア滞在での価値観の変化

たった2週間でも、自分の道徳観や行動指針が少しずつ変化しているのを感じる。

異国の地で、故郷の常識が通用しないのは、その常識を育む土壌が違うからなのだろう。

例えば日本では先を見越して準備することは美徳かもしれないけれど、何度も変更があったり予定通りには進まないこの環境では、事前にきっちりと準備しすることが無駄に思えてくる。エネルギーを温存しておいて、必要な時に一気に仕上げるほうが効率が良いのかもしれない。

わずかな期間、異国の地で過ごすだけでも染み付いてきたやり方、考え方がここでは通用しないと身をもって思い知らされる。

こんな時、適応力が高い人は自分を変えることでうまくやっていけるのだろう。

逆に考えると、今の環境に適応できず生きづらさを感じるならば、住む国や環境を変えるのは良い手段なのかもしれない。
逃げるも時には良策。

変えられなくても、ただ今の環境が自分に合わないだけと知っているだけで随分生きやすくなりそう。


随分前に、ルーマニアに留学をしていた頃は(もはやよくは覚えてないけど)、今よりもっと頑なで自分が変わることを拒否して、イライラしていた気がする。
日本ではこうなのに、どうしてルーマニアの人は○○なの?!が口グセ。
よく考えたら失礼な話だ。

イライラせずにどれだけポジティブに過ごせるか、が今回の私の活動のテーマのひとつだった気がする。
ハプニングも視点をずらして面白がれるか。良い点を見つけられるか。

今回は2週間と期間が短いために耐えられたこともあるだろうが、あの頃よりは、しなやかに目の前のことを受け止められるようになった気がする。


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