欧州文化首都VP14日目 お別れ会
昨日でオープニングセレモニーは終了。
午前中の活動はお休み。昨日ゆっくり見れなかった博物館へ再びゆく。コーヒーも飲んでゆっくり館内を見る。
午後はEUジャパンフェスとの計らいで、コーディネーター、インターナショナルボランティア、シティエンジェルたちと食事会。最終日ということもあり、これまでの活動を振り返りながら、一人ひとりに感謝を伝えながらゆっくり話す機会となった。
古木さんはとても情熱的な方で、欧州文化首都に対する思いやパーソナルなお話まで聞かせていただいた。そして自分はこうやって海外に行く機会をいただいたけれど、この経験をどう活かしていけるのか考えさせられた。
コーディネーターの一人とも今後のキャリアについて話した。外国語もできてアートにも関心があるならどうしてその専門性を活かさないの?と。私のメンタルはそこまでタフじゃない、頑張れないと思っているからというのが正直なところだ。
私は田舎でゆっくり生活しているし、今後もしばらくそうするつもりだけど、それでもそのまま世界と繋がって役立てる方法があるんじゃないかとも思った。
夜は、ボランティアに参加した証明書をもらえるディプロマ授与式とパーティ。
それまで時間があったので、ダッシュでお土産を買う。ルーマニアの詩人、ミハイエミネスクと、劇作家イオンカラジャーレの詩集を購入。
歴史に詳しいシティエンジェルたちと再度共産博物館へ。やはり一人で見るのとは違う。ひとつひとつの展示について尋ねたり、当時の生活を想像して情報を交換たことがとても良い時間だった。
シティエンジェルの一人に、共産時代と日本の戦時中はとても似た空気を感じると話すと、それは興味深いと言ってくれた。
この博物館では昔の本を安い価格で購入できる。ミニマリストになりたい私は、古くて貴重な本を所有してしまうことにためらいが、あったが子ども向けの劇場について書かれた本を購入。5レイ(150円)。
ディプロマ授与式では、活動の振り返りビデオを見た。の2週間とは思えない程の濃い活動だった。この授与式も含めて、とてもエモーショナルで輝かしい時間。
そして一人一人に証明書とお土産(余ったイベントバッグ)が手渡された。
お土産は本当にありがたいのだけど、このタイミングでもらうと、帰りの荷物が増えることがとにかく心配。セルビアチームは車で移動なので気にしないだろうけど、日本からの参加しているボランティアたちは、飛行機の荷物の重量制限との闘いに表情が少しだけ曇る。
そういえば、ボランティアのディプロマ授与式はシビウ国際演劇祭の時もあったように記憶している。だが、日本では見たことがない。ここではボランティア活動が日本以上に重要な位置付けにあるのかもしれない。
終わったあとは、事務局がクラブに早変わり。
音楽をガンガン流して踊る。時々は各国の民族音楽なども踊る。こんなときに日本のきょくも、と東京音頭を流されて困る。どんたくの総踊りなら踊れるんだけど。テンポもゆっくりなので、クラブの空気の中ではいまいちノリにくい。
オープニングセレモニー初日のパーティでもそうだったのだが、一番盛り上がるのは「恋のマイアヒ(菩提樹の下の恋)」
もう15年も前の曲だけどいまだに!
知らない人も多いが、「恋のマイアヒ」はルーマニアのオゾンというグループが歌う失恋ソング。タイトルの直訳は「菩提樹の下の恋」。
ルーマニア好きの私としては、この曲が日本でも広く知られていること自体は嬉しいのだが、空耳ソングとして変な歌詞に変えられて歌われているのが悲しい。
ともかくもクラブは深夜まで続く。
普段、日本じゃクラブには行かないが、誰もが自由に踊れるこの空気が好きだ。
海外なのであまり他人の目が気にならないのも良い。
日本で通っているサンバの教室も、これくらいはじけて踊れたらきっともっと楽しいのに。環境に左右されがちな自分がいる。
別れを惜しんで、みなと何度も何度もハグをして、クタクタになって帰宅したのは1時半。明日の出発にむけて、荷物をある程度まとめて3時に就寝。