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欧州文化首都VP4日目 教会巡りと旗の準備

プログラム4日目。
いつもより少し早めに寮を出発し、欧州文化首都で使用する旗の運搬。
のはずが、指定の場所についたら既に運搬は終わっていた。
こんなもんさと、次の予定まで皆でお茶をする。

この日の最初のプログラムは宗教ツアー。
市内の教会を巡る。
東方正教会、カトリック、シナゴク、軍の教会、セルビア人のための教会。
たくさんの教会がある。クリスチャンではない私には本当にわかりずらいのだけど、日本でも仏教にたくさんの宗派と寺があるようなものだと聞いて納得。

三成聖者大聖堂
三成聖者大聖堂の内部
教育機関でもあった教会。図書館と高校を併設している。チャオシェスク政権下では学生のための教会として使われた


モルドバスタイルの教会らしい
軍の教会。入って左手の壁には9.11のツインタワーが描かれているそうだが見つけられなかった
統一広場に面するセルビアの教会。中には豪華なシャンデリアがあるが今は使われていない

オスマン帝国が勢力を広げた際、トルコとローマの2つに拠点を置いたことから東方正教会系の教会とカトリック、プロテスタントなどに大きく分かれているらしい。
私の理解が違っていたらごめんなさい。

シナゴクは、ユダヤ人の多くがティミショアラの街を去った後、コンサートなど文化イベントの会場としてい使われているらしい。インターナショナルボランティアとして一緒に活動しているセルビア人が、セルビアでも同様だと言っていた。

ティミショアラのシナゴク

午後は、午前中に手伝い損ねた欧州文化首都の旗の準備。
ティミショアラの街中にはいたるところにルーマニア国旗がある。日本で同じくらい国旗を見かけると右翼思想が強まりすぎている気がしそう。とにかくティミショアラの街にはたくさんの国旗がある。それらを集めて、400本の旗をルーマニアの国旗から欧州文化首都のものに付け替える。


しかしここでハプニング発生。
棒と旗のサイズが合わないのだ。力づくで旗に棒を付けるのだが、手間がかかって仕方がない。2~3時間作業をしたあと、らちが明かないとメンバーの一人が代替の方法を考えてくれた。それをもとに検討してもらった結果、今日の作業は中断となった。それでも200本くらいは進んだろうか。

皆で共同作業をするこういう状況の時、立ち振る舞い方にいつも戸惑う。ボランティアという立場上、作業の進め方の決定について誰かに権限が与えられているわけではない。自発性に任せられているので誰かがリーダーシップをとるのがよいか、最初に良いやり方を提案しあうのが良いか。そもそもそれ自体やらずに進めるのがよいか。空気を読みあう気配を感じ取ってしまう。他のメンバーの実際の心境がどうであれ、私の中では「今みんなは空気を読みあっているに違ない!」ということになっている。
そんなときにどう動くのか、良い状態で居られるかが今回の自分にとって課題だ。今日は変な気負いはせずに済んだが。


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