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映画『劇場版七つの大罪 光に呪われし者たち』レビュー

【やっぱりディアンヌは良い】

公開より一足早く、舞台挨拶付きで『劇場版七つの大罪 光に呪われし者たち』を観た。と言っても「十戒編」に入ってから原作漫画の方もほとんど読んでおらず、エリザベスがただのお姫さまからどうして空を飛ぶ天使になっているのかとか分からない。

 舞台挨拶の途中でメリオダスを演じている梶裕貴の口から出た、ゼルドリスというキャラクターにもすぐピンとは来なかったけれど、映画を観始めてどうやら魔神族を相手の戦いにも決着がついて、魔神王が倒された後を治め始めたのがメリオダスの弟のゼルドリスで、声も梶裕貴がちょっと声音を替えつつ演じていることが分かった後は、だいたいの展開も理解ができた。

 人間と女神族と妖精族、巨人族が魔神族と争った「聖戦」に決着がついて、平穏が戻った世界でメリオダスはエリザベスと旅をしていて、そこにゼルドリスもゲルダとともに旅をしていたのに行き当たったけれど、そんなゼルドリスが留守にしている魔神族の世界が襲われ大変な被害が出た。

 一方で、いよいよ結婚することになった妖精王のキングと巨人族のディアンヌだったけれど、結婚式の場に何者かに操られた巨人族と妖精属が襲撃をかけてきて大混乱。それは世界中で起こっていて、七つの大罪や妖精族、巨人族、魔神族が狙われた。誰が何を企んでいるのか、ってところが映画のメインストーリー。

 そして、本当の最終決戦へとなだれ込んでいくんだけれど、そんな戦いではメリオダスのやっぱりな強さが発揮されて見ていて圧巻。あとは、ヴァンがやっぱり不死身なだけあって強いのと、ディアンヌが可愛い上に強いといったところを見せてくれて初期の頃、そんな2人の戦いぶりを見ていた記憶が甦って懐かしくなった。

 ディアンヌは近年の少年漫画誌において屈指の可愛らしさを誇る少女キャラだと改めて思った。異論は認めるけれども認めない。そんな展開の中に一人、エスカノールが加わってないのはそうか、聖戦の中で死んでいたのか。ちょっと勿体ない感じ。でも復活とかはないんだなあ。世界は無慈悲。

とりあえずこれにて「七つの大罪」シリーズは映像的にも一応の幕となるけれど、続編となる「黙示録の四騎士」が始まっているそうなんで、神の時代が終わり、人間の時代となった世界で何がどう進み、そこに七つの大罪たちがどう絡むかを気にしていこう。(タニグチリウイチ)

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