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自分の人生は自分が将軍~《奪境不奪人》

さて、先週に引き続き、4部作2回目。

先週の【奪人不奪境】とは真逆です。

今日の禅語。

【奪境不奪人】
(だつきょうふだつにん)

人は自己、境は他者。
他者を無くし自己だけを残す。

ゴリラ木の上

自分を全面に出し、他者を否定する。


お山の大将のような文章ですね。
聞いただけだと、ドラえもんのジャイアンを思い出します(笑)

戦国時代の一国一城の主とか、敏腕経営者などは、こういった気持ちがとても重要なのでしょう。

一般的にはどうかと思いますが(;^ω^)

禅的に掘り下げてみると、こんな感じかな?
と思う、事を少し書いてみます。

あくまでも個人的な見解です。

自分を全面に出す。
というと、少々聞こえが悪くなります。

が、
自分を大切にする。
というと、聞こえが良くなりませんか?

禅ですので、こういう感覚なのだと思います。

他人の意見に振り回されず。
噂や世間一般の価値観に振り回されず。
自分自身を貫き通すイメージ。

戦国時代だとしたら、こういう将軍には逆らえない。
誰も逆らわないから何となく平和。
将軍の思いのままに周囲が動いていく。

現代に落とし込んだらモヤっとしますので(笑)、視点を変えて説明します。

将軍=自己
将軍の家臣や民衆=他者
将軍が治める国=自分の人生

とします。

自分の人生を生きているのは、まぎれもない自分自身。
自分の人生を、家臣や民衆に振り回されていては、国が成り立ちません。
折り合いを保ちながらも、自己の尊厳を守る。

そういった意味合いがあるのではないでしょうか。

もちろん、ワガママ放題していたところで、家臣や民衆に謀反や一揆をおこされますので、国はムチャクチャ。
自分の人生はムチャクチャになるという事です。

普通に考えたら、誰も自分の言いなりにならないですよね?

家族でも、それぞれの意志があるし。
会社でもそれぞれの考え方ややり方がある。

大枠のビジョンや結果を共有するのは大切です。
が、そこに向かう道は人それぞれ。

同じ結果を得られるのなら、良しとせねばなりません。

お互いに認め合って、叱咤激励を繰り返し進む。

それが、自分の人生にも当てはまります。

自分の人生の道や方向や、進んでいく乗り物など。
スピードも様々で、ペースもそれぞれ。

その大枠を決めるのは自分自身です。

たとえば飛行機のようなスピード。
歩きながら周囲の景色をゆっくり見ていきたい人が、飛行機に乗せられても「苦」がついて回る。

だから、自分を大切にして。
自分が何を選んでいくのか。
自分はどの方角に進んでいくのか。

自分で考えていかないといけない。

誰かの責任にするのではなく。
自分で決めて、責任を持って進んでいく。

そして、自分の国が豊かでいられるのは、家臣や民衆のおかげです。
周囲の人たちにも敬意を払う。

自己の尊厳を守りながらも、周囲との折り合いを保っていくのです。

子ザル

自分の人生くらい、自分がお山の大将でないとね♪

まずは、自分のシアワセ。
それから、周囲のシアワセ。

戦国武将が自分の国を発展させるために、自分を押し殺す事もあるでしょう。
それも自分で決めて、覚悟を持って選択しているのです。

自己の尊厳を守りながらも、周囲を自分のペースに巻き込んでいく。
そこにはもちろん、周囲のシアワセが無いと、誰も動いてはくれません。

その辺りを上手に持っていける人が、天下統一できるのかな。

すべては自国のシアワセのため。
自分がシアワセなら、周囲もきっとシアワセです。

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