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irondoor
観る将を楽しもう!【女流棋士について】
対局の解説は【話し手】と【聞き役】の二人で進行していきます。
その際、【聞き役】として表現される女流棋士。
昨今、女性と男性は対等な関係が望まれておりますが、女流棋士は【聞き役】であり、【話し手】になることはまずないと言えます。
なぜなら、女流棋士というのは女性の将棋指しに対する制度であり、棋士というのは男性にも女性にも開かれた制度だからです。
その為、今現在、女性で棋士になれた人はいないということになります。
棋士:男性も女性もなれる
女流棋士:女性にひらかれている
勝負事の世界は、パワーが関わることが多く、男性と女性で世界が分かれていますが、将棋の世界は、ある意味で男女平等。
四段・プロへの道は、男女共にひらかれています。
しかしながら、三段から四段へ昇段する【三段リーグ】を抜けられた女性はいません。
力のある人は、その後、女流棋士へ転向しています。
棋士の世界は力ある者に平等にひらかれています。
その為、規定をクリアすることができれば、実は誰でも棋士になれるのです、
というのはあまりに規定を軽視していますが、それだけひらかれているのは確かです。
それを【棋士・編入試験】と言います。
今現在、西山女流棋士が【棋士・編入試験】を受けています。
編入試験の内容はいたってシンプル。
現在、四段の棋士、五人と対局を行い、三勝をあげれば棋士となります。
2022年、女流棋士からの【棋士・編入試験】がありましたが、0勝3敗と、その壁の高さを感じました。
今回の西山女流棋士の成績は、2-2の接戦となり、いよいよ明日が最後の対局となります。
女性の棋士の誕生ということになれば、歴史史上初の快挙。
明日を楽しみにしています。