URAKOME

医学・生命科学研究者、獣医師。微生物学・感染症学が専門。医学部、獣医学部での教員経験をもとに学生時代に知っていればよかったこと、即席テクから本質を捉えるDeepな思考まで、みんなが今より少しでもハッピーになれるような情報を共有したい。

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医学・生命科学研究者、獣医師。微生物学・感染症学が専門。医学部、獣医学部での教員経験をもとに学生時代に知っていればよかったこと、即席テクから本質を捉えるDeepな思考まで、みんなが今より少しでもハッピーになれるような情報を共有したい。

最近の記事

ひさびさに 〜目に見えないものへの想い〜

ご無沙汰しております、URAKOMEです。 2年前に投稿、ちゃんとしたものは4年前なんですね。 時が経つのはとても早い。まさに光陰矢のごとし。 私自身、そしてまわりも大きく変化しました。 このNOTEを始めた頃に、普通の幸せか修羅の道の選択があり、、、、、結局修羅の道に進むことになったのですが、何とか生きています笑 繕っていた網を使って漁にも出ていますし、繕う時間で深く考えることもできたので、追々書いていければと思っています。 さて、コロナ禍も経て、多くの人は通常の生活に戻

    • 漁師は漁に出れない時は網を繕う

      みなさま、ご無沙汰しておりますURAKOMEです。 ちょっと色々あって約1年半ぶりの更新になりました。 私はいま、漁に出ています。 というと、なんのこっちゃ?お前は漁師になったんかい・・・と言われるかもしれません。 いえ、そうではありません。私は研究者として漁に出始めたのです。 実のところ、このnoteを始めた頃は、色々な雑務に追われて研究があまりできなくなって4年以上経過していました。 世の中って不条理ですね。 一生懸命やってきたって、それが一瞬にして無駄にな

      • 教授も知らない論文の書き方

        こんにちは、URAKOMEです。 今日は論文の読み方・書き方について書いていきたいと思います。 表に出ている論文の構造については、下記の通り以前公開した記事に書いていますが、実は科学論文には裏の型があります。 論文の型を知れば誰でも速読で著者の意図を捉えられますし、アクセプトされやすい論文が書けます。 日本の大学院ではまだまだ徒弟制度的なところがあるので、指導教官が体系的に教えてくれる以外に習得する方法はなかなか難しいです。 また、海外の有名な大学院に行ったとしても

        • 人が育つボス

          こんにちは、URAKOMEです。 大学は教育機関なので人を育てるのが重要な仕事なのですが、研究室に入って必ずしも人が育つとは限りません。 これまですごい先生というのはたくさん見てきましたが、すごい先生を育てる先生というのはごく一部です。 すごい先生を育てる先生にはどういう特徴があるのか私が知っていることをざっくり書いてみたいと思います。 愛される人 教育というのはやはり人と人とのつながりですので、人間性というのは非常に重要になります。 人を想うというのは、やり方を間

          公開しました

          先月書いた有料記事を無料公開しました。 もし興味があればご覧いただければ幸いです。 Merci.

          公開しました

          新型コロナウイルスは中国の陰謀なのか?

          ご無沙汰しています、URAKOMEです。 みなさまコロナ自粛で鬱々とされている方も多いのではないでしょうか? 具体的な感染症対策に関しては、すでに厚労省他、国から示されている通りやるべきことはやっておくに越したことはないでしょう。 本記事では、時々話題になる新型コロナウイルスが中国の研究所で作られたものなのかどうか、ということについて私見を交えて書いていきたいと思います。 陰謀論は新しいウイルスが出現すると必ず議論になるので、この機会にURAKOMEの考えをざっくり書

          新型コロナウイルスは中国の陰謀なのか?

          株式会社 自分研究所

          こんばんわ、URAKOMEです。 以前iPS細胞で有名な山中先生が少しでも自分たちで運営費用をまかなえるようクラウドファンディングを行うなど資金獲得に大変ご尽力されているとおっしゃっていました。 すでに他の分野と比べると驚くほどもらっていると思うのですが、金額や目指しているところがすごいレベルですし、欧米と比べるとたしかにサポートが手薄なように思います。 正直、日本の研究環境というのは他の先進国と比べてもビハインドを取っていると思います。 純粋に研究を求めるのであれば

          株式会社 自分研究所

          noteを始めて1ヶ月の感想

          noteを始めて1ヶ月経ちました。note楽しいです! 記事が10本で、PVは500を超えました。 他の方々のPV数など見ると少ないなぁと感じています。 みなさんによく読んでいただけている記事とあまり読んでいただけない記事があることがわかりました。 noteには記事を書くのが上手い人がたくさんいらっしゃるので参考にさせてもらいながら良い記事を書けるようになれればイイなと思っています。 noteはPV数や、イイねを押してもらったりすることで自分の記事がどのくらい魅力的

          noteを始めて1ヶ月の感想

          夢を叶えた先にあるもの

          こんにちは、URAKOMEです。 私はとても飽き性で、なかなか長続きしません。 熱しやすく、冷めやすい。 実のところ、1つのことに集中し続ける研究者には向いていません。 こんな自分でも以前は、1つだけ続けていたことはありました。 勉強です。 小さいころから獣医になるのが夢だったんです。 けっして勉強が好きなわけではなかったけど、勉強してテストで良い点数とれば獣医になれると言われていたので勉強してました。 とても情熱があったんです。 勉強ができたわけではないの

          夢を叶えた先にあるもの

          ストーリー性と構成力

          こんにちは、URAKOMEです。 研究テーマを考えること、について少し掘り下げて考察したいと思います。 過去の記事で大きなイシュー(解決すべき問題)が1つの論文で解決されるとは限らないという話をしました。 それは研究のみならず芸術などにおいても言えることかもしれません。 1つの論文では1つのテーマに絞る必要があることから、大きなイシューを解決するためには多角的に複数のエビデンス(=論文)を示していくことがあります。 これをストーリーが生まれるとかストーリー性と言って

          ストーリー性と構成力

          論文の構造

          こんにちは、URAKOMEです。 近年、科学論文の多くは英語で書かれます。もちろんそれぞれの国の学会で出している雑誌などはその国の言語で書かれることがあります。 科学雑誌は学会や研究機関で発行していたり、出版社で発行していたりと様々です。 科学雑誌には査読という専門家による内容の精査が行われるものとないものがあります。 これらの雑誌に投稿するとき、論文の構造にはルールがあり、決まった形で書かれる必要があります。 書くのはもちろん、論文を読むにもまず、どこに何が書いて

          論文の構造

          研究テーマを深く考える

          こんにちは、URAKOMEです。 研究というのはある一定の長期的な時間のプロジェクトを行っていくことになるわけですが、何をやるかというのは時間をかける分非常に重要になります。 会社でいえば大なり小なり1年以上かかるプロジェクトテーマを決めるということになります。 内容によっては人生をかけたテーマになることもあります。 残念ながら、あまり意味のない研究に費やすほど人生は長くないというのは変えようのない事実です。 会社であれば多くの場合、利益(売れる・儲かるかどうか)を

          研究テーマを深く考える

          大学教員の給料と恋愛事情(3)

          お疲れ様です、URAKOMEです。 給料に関しては(1)(2)で概説してきましたが、シリーズ第3弾では恋愛事情について書いていきたいと思います。 意外と知られていない大学教員の恋愛事情について書いてみようと思います。 あくまでURAKOMEの知っている範囲なので当然例外があることはあらかじめご了承下さい。 ________________________________________________ <本稿の要点> ・大学教員の生態 ・大学教員はモテるのか?

          大学教員の給料と恋愛事情(3)

          大学教員のお給料と恋愛事情(2)

          お疲れ様です、URAKOMEです。 本シリーズ第二弾として、大学教員のお給料を調べる方法を書いていきたいと思います。 ただし、国立大に限ります。 また、臨床(病院)の医師や歯科医師の場合はバイト(外勤)や当直があるためもらう給与が(基礎)研究者よりも多くなるので今回は外します。 また、私大についても今回は省きます。 _______________ <要点> ・Googleで検索! ・給与は経歴と勤務成績で上がり方が変わる ・研究者というのはお金に無頓着な人が

          大学教員のお給料と恋愛事情(2)

          こんにちは、URAKOMEです。バタバタしており、更新が途切れて申し訳ありません。近日中に新しい記事を公開したいと思いますのでご期待ください。今後はコラム的な話だけでなく、大学の講義と同等(以上)の内容も書いていきたいと思っています。引き続き応援どうぞよろしくお願いいたします。

          こんにちは、URAKOMEです。バタバタしており、更新が途切れて申し訳ありません。近日中に新しい記事を公開したいと思いますのでご期待ください。今後はコラム的な話だけでなく、大学の講義と同等(以上)の内容も書いていきたいと思っています。引き続き応援どうぞよろしくお願いいたします。

          いただきます

          獣医というのは基本地獄行きである。 命に手をかけるからである。 命が終わる瞬間、大きく息を吸って本体が肉体から羽ばたいて終わる。 小さい頃、いただきますの意味がよくわからなかった。 スーパーで売っている肉を食べても、生き物を食べている実感がなかった。 ただの肉の塊だからだ。 牧場で歩いている牛を見て、彼らを食べているんだと教えられても実感がわかなかった。 大学の実習で命に手をかけるようになって"いただきます"の意味がよくわかった。 本当に命をいただいているから

          いただきます