課題は常に変化する
神奈川県大和市で2017年、チョークアート&フラワーショップを開業。2019年には店舗営業をやめ、チョークアートのアトリエをオープン。教室の運営や手書き看板の依頼を受け制作している。しかし、コロナ禍により、教室はストップせざるを得ず売上は80%ダウン。この先どうしていけばいいのだろうという相談を受けました。
ここで考えなければいけないのは、課題の変化です。
金城さんはTVチャンピオンの「チョークアート選手権で準優勝した実力者です。この実力を持って今の時代に何をするかです。すべてのビジネスは課題解決です。
まず、コロナ禍前の課題はなんでしょうか?一つは女性の方々が趣味としてチョークアートを習いたいということです。それともう一つ、チョークアートの先生になりたいという、それも課題です。金城さんは教室をオープンすることでその2つの課題を解決していました。
しかし、コロナ禍によりその課題は消えました。
新しい課題を見つめる必要があります。消える課題もあれば生まれる課題もある。それが世の中です。
金城さんのチョークアートを見せてもらいました。本当に上手です。写真より写実的で迫力があります。その中でもお料理を描いたものが秀逸でした。本当に美味しそうに描いてあります。
そこである風景が僕の頭に浮かびました。コロナ禍でお店をオープンできない飲食店が店先でお弁当を売ったり、テイクアウトの惣菜を売っている姿です。その時にこの美味しそうな看板があったら売上変わるかも。チョークアートの新たな課題が見えてきました。
僕は企画を考える時、この3つのことを考えます。
①ターゲットを絞る
②目的をわかりやすくする
③世の中にとって面白いか?
①まずターゲットは飲食店オーナー、従業員、バイトの人達です。
②目的は、飲食店のコロナ禍でのチャレンジを応援するです。
③世の中にとって面白いかは、ネーミングを変えることで挑戦です。
チョークアートを「シズル看板(ボード)」に変えました。シズル感とは、料理や飲み物が美味しそうに見えたり、欲しくなったりする視覚的魅力を指す言葉です。
今回の企画は、「飲食店スタッフ向けに1日で描けるようになる「シズル看板講座」の開催」です。これをプレスリリースにまとめます。
見出しの3行はこんな感じです。
TVチャンピオン極〜チョーク看板職人選手権〜準優勝が教えます!
コロナ禍の飲食店応援企画『シズルボード(看板)講座』開催
〜初心者でも簡単!3時間であなたも手描き看板職人〜
まず朝日新聞の神奈川版で大きく取り上げて頂きました。「チョークアート集客に役立てて」こんな見出しで掲載してくれました。でも大きかったのはそれを見た日本テレビの朝の情報番組で番組冒頭5分くらい特集を組んで紹介してくれました。
結果、全国からオーダー依頼が来るようになり、なんと4ヶ月待ちです。教室も予約が数分で埋まる人気教室に変貌。今では第一回シズル看板グランプリという全国大会を開催するまでに至りました。
これも課題の変化に臨機応変に対応したからだと思います。