「おめでたい情報過多」という名の幸福

SNSが人の幸福度を下げている?そんな嘆き、実におめでたいな。知らなければ良かった情報が溢れている?おいおい、現代人は情報に溺れて喜ぶのが大好きなんじゃないか。自分のことを他人と比較して不幸だと感じる人々のために、SNSは最高のサービスを提供していると言っても過言ではないだろう。自らの手で自尊心を削り落とし、日々「他人のキラキラ人生」に目を奪われては勝手に傷ついているんだから、もはや自己管理の一環と言ってもいいだろうね。

人はSNSで情報を摂取し続け、幸福と不幸の間を揺れ動く。そう、まるで幸福が手に入らないと悟っているのに、どこかで奇跡が起こると信じてしまうギャンブル依存症のように。それでも「知らなければ良かった」とか、「やっぱりSNSは毒だ」とか、そんな意識高いことをつぶやいている瞬間、彼らの心はどこか満たされているんじゃないか。だって、結局のところ「知ってしまう自分」に酔いしれているだけなのだから。

SNSをやめられない彼らのために、今日も誰かが一杯の「不幸」をご馳走してくれる。そして彼らはその一杯を飲み干して、「ああ、また知りすぎた」と嘆く。おいおい、そろそろ自分で水を飲むか、他人のグラスから目を離した方が健康的だと思うがね。

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