優しさが損をする世界の特権階級
優しさや善良さを信条にする人間が割を食い、性格が腐った人間が幅を利かせる光景は、現代社会で珍しいものではありません。優しい人間は、その名の通り「譲る」ことを美徳とし、自己犠牲を伴う行動を厭わない。それ自体は崇高であり尊敬に値するものの、皮肉なことに、そうした人々の「譲り」を当然の権利として利用する輩が多いのも現実です。こうして優しさは、「搾取可能な資源」として解釈される構造が生まれる訳です。
もし、社会の仕組みが大きなゲームだとすれば、腐った性格の持ち主はチートコードを使っ