子供がもたらす“満足”という名の鎖――自分を見失う親たちへ
ほう、「家族と過ごすことで十分満たされる」と来ましたか。まぁ、確かに子供って一種の最強コンテンツですからね。予測不能のミニモンスターと四六時中一緒にいれば、それはさぞかし刺激的で満足でしょうとも。しかし、これを「満足」と呼ぶのか、それともただ自分の選択肢が物理的に減った結果、脳が勝手に順応してるだけなのか、その辺は少し冷静に考えた方がいいんじゃないですかね?
確かに子供がいると、毎日がサバイバル。友達付き合いなんてしてる余裕も無ければ、趣味に没頭する時間も奪われます。それを「満たされてる」と感じるのは、もしかして自己防衛本能が働いているだけでは?結局、選択肢がない環境で「満足」していると錯覚する、いわば「幸せのコスパ」にハマっただけかもしれない訳ですよ。
それに「後悔してる夫婦より、満足してる夫婦の方が圧倒的に多い」っていうけど、それ、本当に統計的なデータとかで証明されてるんですかね?言いたいことは分かりますよ、誰も「子供が邪魔」だなんて言えませんから。そりゃ皆、「子供を授かって幸せ」だって言うに決まってるでしょ。だって、子供を否定したら、自分の人生の選択を否定することになっちゃうじゃないですか。そういうもんなんです、表面的には。
もちろん、親としての責任感が強くて、「子供といるだけで幸せ」と言える人もいるでしょう。でも、それって一周回って諦めとも言えるんじゃないですか?本当にやりたいことはできなくなって、その代わりに子供で自分の足りない部分を埋めてるだけかも。自己満足のループに入ってるだけかもしれないこと、忘れない方がいいですよ。
最後に言っておきますが、僕は別に家族の絆を否定してるわけじゃありません。だけど、「満足してる」と思い込むことで自分を見失う危険性、それに気づかずに「幸せ」だと思い込んでしまうのはちょっと怖いなって思うんですよね。