YouTube広告は現代のホラー映画

怖いのはね、ホラー映画でも幽霊でもない。都度都度挟まるYouTubeの広告なんだよ。何が怖いって、逃れられないという事実さ。クリックひとつで全てを手に入れる時代に、なぜか広告だけは逃げられないっていうのが実に皮肉だよな。まるで、ホラー映画の殺人鬼みたいに必ず追いかけてきて、最後までつきまとってくるんだから。

「スキップできます」とか言いながら、あと5秒は絶対見せられる。5秒ならまだ許せるが、時には「この動画はスキップできません」っていうね。あれが現代の拷問だよ、まるで逃げ場のない閉じ込められた部屋で、延々とどうでもいい情報を聞かされてる感じ。自己啓発セミナーの講師がマイクを握りしめて、絶対に解放してくれない光景を思い出すよ。

まあ、YouTubeも広告収入がなけりゃ商売あがったりだろうし、わかっちゃいるんだ。でもね、こっちは楽しみにしてる動画を見てる最中で、そんなにいらない情報を無理やり突っ込まれても困るわけ。まるで寿司屋に行って、勝手にカリフォルニアロールばかりを差し出されるようなもの。確かに寿司だけど、それを求めてないんだっていう話だよ。

広告をスキップする機会が来た瞬間に指を伸ばしてクリックする、その瞬間が一番スリリングかもしれない。まるで命がけで脱出ボタンを押すような心境さ。広告が現代人にとっての新しい恐怖であり、逃れられない存在として存在してるんだなって、そう痛感する訳よ。

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