標準スタンプ vs BIGスタンプ どっちが売れる?!
2024年1月から3月にかけて、
BIGスタンプのみを連続9作品リリースしてきました。
数か月経過しましたので、BIGスタンプの売上を考察します。
単価120円の標準スタンプが儲かるのか、単価250円のBIGスタンプが儲かるのか?効率的なのは、さあ、どっち?!
2024年5月の売上状況(単月)
本題に入る前に2024年5月の売り上げを報告します。
売上総数:1,741個
売上金額(単品):213,204円
分配金総額:390,672円(内、プレミアム分:314,651円)
再び、過去最高額の分配金となりました。
ついこないだ、過去最高額になったことを報告したばかりですが、さらにその金額を上回ってきました。
理由は、前回と同じです。ラインスタンププレミアムの分配金が30万円を超えてきたからです。
プレミアムの分配金を引っ張ったのは、前回と同様、パンダの母向けスタンプです。
単体売上は、2万5千円くらいしかないのに、プレミアムの分配金が39万円になりました。
とはいえ、ピークを過ぎて、これから減少しそうな傾向にあります。
もうひとつは、うさぎのシンプルなスタンプです。
5月に入って急に増えてきました。
要因として考えられるのは、「うさぎ特集」と「アレンジ機能」のリリースです。
うさぎ特集に参加したわけではありませんが、同じ「うさぎ」つながりで利用数が増えたのかもしれません。
もうひとつ考えられるのは、LINEさんから新しく機能追加された「アレンジ機能」です。このうさぎのスタンプは、文字が少なめのシンプルな作りなので、アレンジ機能とマッチしたのかもしれません。
真の要因を特定することはできませんが、こういうプレミアムの使用数が急激に伸びるスタンプが定期的に出てくるとありがたいです。
パンダの母向けスタンプが、減少傾向にありますので、その次を担うスタンプに育ってほしいです。
2024年5月までの売上状況(推移)
さて、これまでの累計額はどうなったでしょうか。
推移をいつものグラフで見てください。
売上総数:157,579個
売上金額(単品):15,291,472円
分配金総額:8,026,381円(内、プレミアム分:2,572,584円)
とうとう累計のリターン額が8百万円台に乗りました。
めざせ、1,000万円!!
色がどんどんオレンジ色(プレミアム)に染まってきました。
単品販売の売上個数はどんどん下がってきて、分配金に増えるプレミアムの割合がどんどん増加している感じです。
グラフにすると、顕著な傾向が見て取れます(左が過去、右が現在、棒グラフは単月の売上個数、折れ線グラフはその累計です)。
単体売上個数は、もう頭打ちですね。
新作スタンプを作り続けているので、単体の売上個数は増えてもよさそうなところですが、逆に下がる一方です。販売しているスタンプの種類が増えているのに、売上個数が減る、という悪い傾向です。
最近、生成AIを利用したスタンプも増えてきています。
絵が描けなくてもスタンプが作れる時代が来てしまったのです。
あとは、LINEさんが使い放題(サブスク型)のラインスタンププレミアムの販売に力を入れた成果でしょうか。
今後もこの減少傾向は続くとみた方がよいでしょう。
標準スタンプ vs BIGスタンプ
さかのぼること4か月。BIGスタンプに関する考察記事を掲載しました。
2024年1月から、この疑問「標準スタンプ vs BIGスタンプ」に答えを出すべく、BIGスタンプばかりを作ってきました。その数、9個。
そして、5か月を経過し、データが増えてきましたので、この謎に迫るべく、分析をしてみました。
まず、スタンプ毎の売上があった月の数(赤い折れ線グラフ)と分配金の金額(青い棒グラフ)の関係を見てみました。
※「売り上げがあった月の数」:例えば1年間(12か月)販売していて、その内、10月と11月の2か月を除く10か月で売り上げがあった場合、「売り上げがあった月の数」を10とカウントします。
横軸は、スタンプIDです。左から古いスタンプになります。
※ところで一番左は、59,816です。右は36,036,214ですから、どれだけスタンプが増えたのかがよくわかります。
「スタンプ毎の売上があった月の数」なので古いスタンプの方がその数は多くなる傾向にあります。一番売れているのは約150か月(=12.5年)でurajoスタンプの最初期の頃のスタンプになります。
では、長い期間売れ続けていると、分配金の総額(青い棒グラフ)が多いかというとそういうわけではなく、グラフの真ん中より右側でたくさんの分配金を得ています。
また、初期の頃(グラフの左半分)は、折れ線グラフの振れ幅が非常に大きいことが読み取れます。スタンプの当たりはずれのばらつきが大きいということです。
これに対して、右側半分のスタンプは、かなり安定的に売れていることがわかります(部分的にへこみはありますが、ほぼ右下に向かって直線状に下がっています)。
要因はいろいろ考えられます。絵を描くのがうまくなってきた、売れるスタンプの作り方のコツがわかってきた、創作環境が改善されて創作効率が上がったなどなどです。
これらの情報は、本noteの別の記事でたくさん書いていますので、興味がありましたら、ぜひご覧ください。
さて、このグラフでは「標準スタンプ vs BIGスタンプ」の考察はできませんので、最近のデータにフォーカスしてみましょう。
昨年末から5月までのデータです。グラフの書き方は、上で書いたものと同じです。
このグラフに、スタンプの種類を加筆しました。
タイミングが悪く、お正月スタンプが混ざっていて、少し見づらいのはご容赦ください。
赤い点線枠がBIGスタンプのデータ、青い点線枠が標準スタンプです。
年末にリリースした標準スタンプより、年明けにリリースしたBIGスタンプの方が分配金の総額が多い傾向に見えます。ひょっとしたら、250円という単価の効果がでているのかもしれません。
ひとつだけ「うさぎ」スタンプが突出してたくさん売れています。
こういうスタンプをどうやって創るか?!ですが、そんな都合のよい方法はありません。作り続けていると、ときどき、こういうスタンプに出会います。
さて、以上のような傾向は見て取れましたが、いくつかの特殊な要件が混ざっていることも無視できません。
お正月スタンプが出る時期に重なったため、年末の標準スタンプが売れにくかった可能性はあります。
逆にお正月スタンプの騒ぎがおさまり、そのあとは、BIGスタンプか、標準スタンプかによらず、売れやすかった可能性もあります。
今更ですが、実験する時期が悪かったと言わざるを得ません。
お正月等の特殊な要因のない通常期に実施すべきでした。
さらに、最初に書いた通り、分配金の比率が、単品販売からプレミアム分配金に移行しつつあることを考えると、単品販売の金額だけを見て「標準スタンプ vs BIGスタンプ」を語れません。
そういうわけで、再び「問題先送り」です。
BIGスタンプがプレミアムの対象になった後、再び「標準スタンプ vs BIGスタンプ」問題を解くべく帰ってくることにします。
おわりに
「標準スタンプ vs BIGスタンプ」どっちが効率的に儲かるか問題の解明に取り組んでみました。残念ながら、あまり有用な情報の発見には至りませんでした。半年後には、プレミアムの分配金も含めて、あらためて考察してみたいと思います。
urajoのクリエイター活動を気に入っていただければサポートいただけると嬉しいです。スタンプを購入いただけると、とっても嬉しいです。