ラインスタンプ創作の効率化~1セット5時間程度で創る方法
iPad Air 13インチ 256GBを買いました!
ラインスタンプを創作する環境はとっても大事です。
特にビジネス目線でみると、環境の良し悪しは創作効率そのものに影響する、とっても大切なものです。
本記事では、urajoのラインスタンプ創作環境を紹介するとともに、どのようにして効率的にスタンプ創作をしているのか、その秘密を公開(有料)します。
※このテーマ、想定した以上にニーズがあるようでしたので、2024年6月1日に加筆しました。
ラインスタンプ創作環境の変遷
これまでのラインスタンプ創作環境の変遷を振り返ってみました。
第1期:ノートPC(Windows)+マウス+Power Point
第2期:iPad(5世代)+スタイラスペン+Graphics
第2.5期:iPad(5世代)+Apple Pencil+Graphics
第3期:iPad(7世代)+Apple Pencil+Affinty Designer
第4期:iPad Air 13インチ+Apple Pencil Pro+Affinty Designer
今考えると、よくマウス+Power Pointでラインスタンプを作成していたものだと思いますが、当時は何の疑問もなく創作活動をしていました。
そのあと使った初めてのタブレットとApple Pencilは衝撃的でした。第2.5期に至って劇的にイラストの質が向上しました。
さらに第3期にAffinty Designerを導入したことで、イラストの質と生産性が大幅に改善されることとなりました。
つい最近まで、この環境(第3期)で創作活動を続けていました。
iPad(7世代)も悪い環境ではなかったのですが、容量32GBのモデルを購入したため、ストレージ領域においても処理能力においても不足気味で、創作環境において若干のストレスを感じていました。
過去記事「affinity designerでスタンプを作り続けたらストレージが溢れてしまった。ファイル管理はどうすればいいのだろう?という話」でも書いていますが、ストレージ容量が足りなくなり、さらにアプリケーションが高度化(Affinty Designer Ver.1→Ver.2など)するにつれて動作が不安定になることがしばしばありました。
そして、今現在は、iPad Air 13インチ 256GBです。
iPad Air 13インチ 256GB
一言でいうと、快適です。
画面サイズが大きくなり、ストレージ容量、処理能力のいずれにおいても、何も不満はありません。
Apple Pencil Proになり、様々な機能が追加になりました。
まだまだ使いこなせているとはいえませんが、ペンをギュッと握ると、メニューが出てくるのが、かなり便利です。メニューにペンを持って行って、コピーを選んで、貼り付け先にペンを持って行って、メニューからペーストを選ぶ、という頻繁に実施する作業が簡単になりました。
そして、地味ですが、正規のカバーは使い勝手が最高です。ちょっと(かなり?)高価ですが、大満足です。
今現在、過去最高の生産性です。
スタンプ1セットの創作にかかるコスト
ラインスタンプ創作環境の説明において、なぜ生産性の話を持ち出したのか?!
ラインスタンプ創作を趣味の一部と考えると、好きなだけ時間をかけて、納得のいくまで質の高いイラストに仕上げる、という活動で十分に感じられます。
ところが、ラインスタンプ創作は趣味の一部だけど、できたらお小遣いを稼ぎたい、あるいは、ラインスタンプ創作を副業にしたい、と考えると、スタンプ創作にかかるコストを考えないといけません。
urajoは、どちらかというと後者に重きを置いているので、ビジネス目線でラインスタンプ創作活動を研究しているのです。
そこで、これまで創作し販売している約300種類のラインスタンプに関して、スタンプ別の総リターン額を分析してみました。
まず、単純に、これまで創作したスタンプ毎のリターン総額を、創作した順番(ラインスタンプID順)に並べてみました。
このグラフの左半分は、第1期、すなわち「マウス+Power Point」時代です。第2.5期になって、ラインスタンプのイラストの質が向上したと書きましたが、おそらくその影響もあって、リターン合計額が増えてきているのがわかります。
最近のスタンプ(グラフ右の20%程度)のリターン総額が少ないのは、単に販売期間が短いためと考えてよいでしょう。これから増えていくと期待しています。
次にヒストグラムで見てみました。上下5%を異常値として丸めたグラフです。
ラインスタンプ数:312個
最少額:39円(※1つしか売れなかったってことです)
最大額:283,859円
平均額:24,317円
中央値:8,821円
ボリュームゾーンは、228円以上7,342円未満です。
苦労してラインスタンプを創作しても、大半のスタンプはあまりリターンが得られていない、ということがわかります。
仮に時給1,000円のアルバイトをしたとすると、9時間で9,000円を手に入れることができます。
つまり、ラインスタンプ創作の結果、中央値の8,821円のリターンでよし、とするには、ラインスタンプ創作を9時間程度で完了しなければならないということになるのです。
もちろん、売れるものもあれば、売れないものもあるので、すべてのスタンプが上記の考え方に当てはまらなければならないわけではありません。たくさん売れたスタンプが売れないスタンプをカバーする、というのでよいのです。
では、
「平均9時間以内でラインスタンプ1セットを創作できているか?」ということが気になりますが、urajoの場合、おそらく、
「ここ数年間(第2.5期以降)は、できている」
という回答になります。
実働9時間以内でラインスタンプ1セットを作る方法については、本記事の後半で有料noteとして公開します。
次にラインスタンプの創作時期を、初期/中期/後期の3つに分けて、ヒストグラムを取り直したグラフを示します。
それぞれのボリュームゾーンの数値を再掲すると以下のようになります。
001-100作品目:78~4,873円
101-200作品目:489~16,388円
201-300作品目:1,132~14,802円
興味深い結果になりました。
作品を経るごとに総リターン額の分布が改善してきています。
ラインスタンプは、ストック型ビジネスの類なので、単純に考えると販売時期が長いものの方が総リターン額が大きくなるはずです。
ところが結果は、そのようにはなっていません。
徐々に総リターン額のヒストグラムが改善してきているのがわかります。
3番目の「201-300作品目」に関しては、まだまだこれからリターンが積みあがっていくスタンプもたくさん含まれていますので、さらにリターン額がふえていくと期待できます。
ラインスタンプを効率的に創作する方法
かれこれ10年くらいラインスタンプを創り続けてきました。
売上を増やすために、どのような点に気を付けてラインスタンプを創ればよいかは、以下の記事で詳しく解説しています。
今回の記事は、観点がちょっと違います。
ラインスタンプ創作にかかるコストを如何にして減らすことができるか。
ラインスタンプ創作ビジネスの赤字からの脱却。
です。
まず、urajoの創作活動の実績ですが、最近は、ラインスタンプ1セット(40個)の創作にかかる時間は、約5時間程度です。
かなりばらつきはありますが、平均的には5時間程度だと思います。
さらに、ラインスタンプ創作環境が第4期になるに至って、過去最高の創作効率を実現できています。
つまり、ビジネス的な目線で考えると、時給1,500円換算だと、リターン額:7,500円を達成すればよいのです。もし最低賃金の時給1,000円と比べるなら5,000円を達成すればよいのです。少し高度な仕事をしている方で、時給3,000円のアルバイトがあるなら、リターン額:15,000円を達成すればよいのです。
もし、それが達成できなければ、ラインスタンプ創作よりも、別の時給の高い副業を実施した方が効率がよいと言えます。
もちろん、ラインスタンプ創作=仕事、ではなく、趣味の一部でしょうから、その分は差し引いて考えればよいです。
それでは、urajoのラインスタンプ創作方法の実態に迫りましょう。
ここから先は、urajoの第4期の創作環境を前提にしています。
従いまして、以下の条件に合致しない方には、あまり参考にならないと思いますので、ご注意ください。
※条件を加筆しました(2024年6月1日)
iPad
Affinty Desinger、かつベクター派(ピクセルで描いたことがないのでピクセル画で同じ手法が使えるか不明なため)
Affinty Desingerの使い方を理解し操作に慣れた方(Affinty Desingerを効率的に操作する方法を解説するものではありません)
一定量のスタンプを作り続ける予定の方(最初の1セットを短時間で作れるようになるわけではありません)
ここから先は
¥ 580
urajoのクリエイター活動を気に入っていただければサポートいただけると嬉しいです。スタンプを購入いただけると、とっても嬉しいです。