「タグ付けたら売れるってよ」ほんまかなぁ
ラインスタンプの2023年6月の売上の報告が届きました。いつものようにデータを公開します!そして今回は、SNSによる宣伝の効果、ラインスタンププレミアムのサジェスト機能に使われる「タグ」について考察します。
2023年6月までの売上推移
いつものようにグラフを貼ります。右が過去、左が現在です。
やや低下傾向ですが、ほぼ同じ水準を確保できました。そして最近毎回書いていますが、プレミアムからの収入比率が高いです。青色が単品販売、オレンジ色がラインスタンププレミアムからの配分ですが、オレンジ色の面積が増えてきました。
2023年6月の売上(単月)
単品販売からの分配金が約12万円、プレミアムからの分配金が約10万円となり、プレミアムの比率が依然として高いです。
単品販売におけるSNS宣伝の効果
さて、売上状況は上記の通りですが、単品販売はもう伸びないのでしょうか?!どうやったら伸びるのでしょうか?!
販売開始タイミング(曜日、時間)の選択、SNS(TwitterやらFacebook、インスタグラムなどなど)による宣伝、ブログによる宣伝、いろいろなノウハウがネット上にあふれています。でも、本当に効果があるものでしょうか?!
urajoは、ラインスタンプを販売して間もないころ、twitterを始めました。個人的なつぶやきは、ほぼなく、最近は、ラインスタンプの新作の通知にしか使っていません。
それでも、2015年の6月からフォロワーを増やし続け、いま、約1,200人のフォロワーさんがいます。1,200人を多いとみるか少ないとみるかは人それぞれだと思いますが、これだけ増やすにもかなりの時間がかかりました。
では、新作のリリースをつぶやくとどれほどのView数があるのでしょうか?!
まあ、こんなもんですよ!158viewに、5いいね。笑
これは、一つの例ですが、多いものでも400viewに行かないくらいです。
フォロワーの数から考えても、まあこんなもんですよ、きっと。
見てもらったら売れるのか?!
では、twitterで新作リリースの発表を見たら、スタンプを買ってもらえるのでしょうか?!
否
それは、それ。これは、これ。全く関係ありません。笑
新作リリースをした直後、twitterで呟いています。その結果が、以下の通りです。
どのグラフも、一番左の棒がリリース日です。幸いなことに、リリース日に0円だったことはありません。そして、3日後くらいのピークが出ている日、これがLINEさんによる「urajoの新作が出たよ!」通知の日です。
twitterによる宣伝効果は「ほぼなし」です。
一方で、LINEさんによる「urajoの新作が出たよ!」通知は絶大な効果です。
この差は単純で、twitterのフォロワーさんはラインスタンプのファンではなく、クリエイターさん(つまりライバル!)がほとんどだからです。一方でLINEさんの「urajoの新作が出たよ!」通知の先は、おそらくurajoのラインスタンプの購入ユーザさんです。
リーチすべきは、ラインスタンプユーザさんであって、クリエイターさんではない!!笑
やっぱりそうなんですよ。前からわかってたんです。でも、ひょっとしたら、、、という小さな可能性にかけてtwitterでつぶやいているのです。
もちろんこれからもつぶやき続けます。笑
プレミアムユーザへのサジェストの効果
話は変わりまして、なぜプレミアムからの収入が増えているのか?!いや、見ようによっては増えているわけではなく単品販売からの収益を侵食しているというべきか?!
ラインスタンププレミアムには、サジェスト機能という強力な仕組みがあります。ラインスタンプで文字を入力すると、それに対応していくつかのスタンプがサジェストされるらしいのです(詳しいことは知らない。プレミアムユーザじゃないですから~、笑)。
そしてそのサジェスト機能の元になっているのが、スタンプに貼られる「タグ」です。urajoはこれまで「タグ」を自分でつけたことはないです。タグをつけなくても、LINEさんの方で(おそらくAIか何かで)、適切と思われるタグが付けられるのです。LINEさんにお任せ~!!です。
ふと気になって、どんな感じでタグが付けられているのか、見てみました。8年間もスタンプを作り続けてきたのに、タグをつける画面をはじめてみました。こんなになってたんだ~、と新たな発見!!
おいおい、違うやん!!!なんでそんなタグが付いてるん!!
やっぱり作者の想定通りにはいかない。他人任せだったから仕方ない。
でも、意外とナイスなタグがついてますね。AIってすごい(たぶんAIですよね)。
試しに1セットだけつけなおしてみました。たぶん、もうやらない。
タグ付けは、かなり大変でした。ざっと見て目についたものを修正しただけですが、それでもかなり時間と手間がかかりました。劇的な効果が出たら別ですけど、おそらく劇的には変わらないでしょう。もしすごい結果がでたら後日報告します。
なぜ劇的には変わらないと思うのか。そもそもスタンプの数が多すぎるからです。正しいタグが付いていたとしてもサジェストされる確率はかなり低いでしょう。そしてサジェスト機能でサジェストされたからといって、選んでもらえるかどうかはわかりません。収入に結び付くにはかなりの運が必要でしょう。
また、タグが間違っていて、まったく的外れなタイミングでサジェストされたとして、選択してもらえないのは当然としても、もし絵柄が気に入ってもらったら、個別ダウンロードして別のタイミングに使ってもらえるかもしれないです。
そういう意味で、タグの正しさはあまり重要でないと思うのです。タグが適切だろうが不適切であろうが、サジェストされて目につくことが大事だと思います。
以上の考察から、urajoは、おそらく2度と自らタグを振ることはない。
LINEさん、タグ振り、よろしくです!
おわりに
いかがでしたか?少しは参考になったでしょうか。少しでもクリエイターさんの活動にお役に立てれば幸いです。