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6月4日(月)平成最後の夏がやってこない

Twitterを見ていると、なにやら  #平成最後の夏というフレーズで盛り上がっている。この流れでいくと平成最後の秋も平成最後の冬もやるのかしら、と思いつつ、暑くて大っ嫌いなのに夏という季節にはわたしもなんだかエモーショナルな気分になってしまう。エモい。夏は視覚的なイメージが最高にエモいのだ。 

当たり前みたいに生まれてからずっと四季があった。少し暖かくなって自然と上を向いちゃうような春、暑くて最悪と思いつつ終わりには寂しくなっちゃう夏、今年も終わるんだなあと切なくなり始める秋、いつもより孤独を感じる冬。

そういう「日本人だから持ってる当たり前」に自覚的になりたかった、というのが海外に住もうと思った理由のひとつでもある。日本的価値観が世界のすべてだと思ってはいないだろうかと、突然に危機感を覚えた瞬間があった。

季節の話で言うとカンボジアには雨季と乾季しかなくて、だいたい1年中暑い。わたしが育った北海道みたいに氷点下になることなんて無い。こっちに来てからは季節の機微も感じられずいつの間にか6月になっていて、 #平成最後の夏  なんていう文字列を見てやっと、そういえばもう夏か、と思った。だけど今のわたしは夏ではなくて「雨季」を過ごしているわけで、わたしの#平成最後の夏 は去年だったとも考えられるわけだ。

ここにいる限りわたしは今年の「夏」を経験することはできないのだ。日本にいる間に「雨季」が経験できないように。

そんなことはやっぱり寂しいので、最後は便乗してしまったわたしの #平成ラストサマーで


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