9月18日(火)初めての宇宙旅行が実現する頃、どんな夢を語るだろう
ZOZOの前澤社長が、宇宙へ行く。
しかも、アーティストたちとともに。
この権利を得るためにいくら支払ったのかは明らかにされていないけれど、数十億、数百億? そのくらいの規模だろうか。
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『1億円あったら何がしたい?』なんて遊びで想像し合ったことはあるんじゃないだろうか。私が思いつくのは、家を買う、服を買う、美味しいものを食べる、くらいのことだった。ショボい、ショボすぎる
これが、100億になったら。そんな大金で何ができるのか想像もつかなくて、私は閉口するだろう。「宇宙規模のアートプロジェクト」をやりたいなんて、思いつきやしない。
いくら「自由でいいんだよ」「なんでもいいから、言ってみて」と諭されたって、きっと、知らないことは想像できないのだ。
少しのお小遣いをやりくりしている子どもが想像する「お金があったらやりたいこと」なんて100万円もあればできることだったりするし、バイトに明け暮れる大学生が想像することは、1億円もあればできることだったりする。その人に余程の想像力がなければ。
今日、わたしは自分の想像力の小ささにまた愕然としたのだ。「お金持ちになりたい」なんて言って年収1千万を目指してた大学1年の頃から、何にも変わっちゃいない。想像力がない上に現実を知らないから、語る夢がいちいち小さい。
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お金を使うたびにやっかまれている前澤社長だけれど、わたしたちの想像力を豊かにしてくれる貴重な存在だ。今回、お金持ちになれば本当に宇宙へいけるということを知った。それは宇宙飛行士になるでもなく、ただ「宇宙へ行きたい」という夢を現実に据える日本人が増えることに繋がるかもしれない。
ああ、それにしても、人々にアートへの関心を持ってもらうために「宇宙へ行く」という方法があったなんて。悔しいくらいクールだ。いつも驚かされる側でいるのは、とても悔しい。
この #DearMoon プロジェクトが宇宙へ旅立つのは2023年。
その頃のわたしは、どれだけの想像力を持って、大きな夢を語れているだろうか。