【おしゃれな部屋作りのコツ】濃色家具で作る高級感のあるインテリア、知っておくべき雰囲気づくりのテクニック
こんにちは、崇島です。
今回は濃色インテリアについてです。濃色を使ったインテリアって難しくないですか?
その理由として、濃色は大成功か大失敗のどちらかになってしまうからです。無難になりにくい、つまりデッドorアライブ!
うまくやれば高級感のあるクオリティの高いインテリアに、失敗すると違和感のすごいチグハグなインテリアになってしまうんですよね。
予備知識なしで自分なりにやると少し難しいのですが、今回の内容を頭に入れておけば失敗が防げるようになるはず…
いやむしろ、インテリアの幅が広がり楽しくなると思います!
■■濃色インテリアのダサくなるあるある■■
濃色インテリアで失敗しがちなパターンを考えてみました。
①明暗差が強すぎインテリア
②家具が浮いて見えるインテリア
③高級感でないのに重たいインテリア
④色が合っていないインテリア
①明暗さが強すぎるのは濃色の特徴を分かっていない状態で扱っていることが理由だと思います。
②家具が浮いて見えるのも、同じく配色と素材のバランスが悪いことが原因だと思います。
③高級感がでないのに重たい印象になるのは、濃色と淡色の比率の問題と素材感による物だと思われます。
④色が合っていないのはトーンの問題で濃色には合う色の色域が狭いというのが理由になるかなと思います。
これら全てほとんど同じ理由で生じる問題です。
具体的にいうと組み合わせとバランスの特徴を捉えられていない事なのです。特徴に関して目に見える形で検証しようと思いますが、要するに扱い方がわかれば対応できるようになると思います。
特徴の説明の前に濃色を使ったインテリア事例で、うまく特徴を捉えたものと、特徴を捉えられていないものを4例見ていただこうと思います。どちらが、特徴をうまく捉えられているか、ちょっと考えてみてください。
どうでしょうか?
これはバランス良さそう、オシャレかもって思う写真もあったと思いますが、具体的になぜ?と言われたらどうでしょうか?
まだ曖昧な感じですよね。この後詳しく説明していきまので、はっきり理論で分かるようになると思います。
■■濃色が持っている特徴を考えてみる■■
最初に難しいと書きましたが、うまく扱うと良いところがたくさんあります。
①面積の多さで印象が変わります。
多くなると=重厚感、高級感が出る 多すぎると=引き立て役になる
少なくなると=シャープな印象になる 少なすぎると=引き立て役になる
②他にも配色によって印象が異なるという面白い特徴があります。
例えば家具でもよく使われる濃色の木材ウォールナットで検証してみようと思います。
使い方次第で印象がガラッと変わってしまう錯覚現象が起きます。
こちらは、マスターウォールさんでもらった焦茶色の木のコースターです。
これは明るいでしょうか、暗いでしょうか?
たぶん暗いと思ったと思います。
色々ある色の中では暗い部類に入るのでそう思われるでしょうが、黒と比べると明るいですか?暗いですか?
そう考えると明るいという答えになると思います。
何が言いたいかというと「色は対比によって感じる印象がまるで異なる」ということです。
言葉だけだとわかりにくいので、実際に体感してもらおうと思います。
黒いシート、白いシート、木目っぽいシートの上に置いて見てみましょう。
まずは白いシートの上にウォールナットのコースターを置いてみました。
こんな感じ。濃色だなって感じですよね。
次に黒いシートの上に置いてみましょう。
そうすると、先ほどより少し明るく感じて、木目がハッキリ認識できるようになったと思います。
さっきは暗い木材だなぁ程度の印象だったのに、背景を黒にしただけで柄までパッと認識したと思います。
今度は、木目シートの上に置いてみてみましょう。
全体的に馴染んだ印象になると思います。馴染むとは印象が薄くなったとも言えます。
黒や白と比べるとメリハリが効かず濃色の高級感も薄れた印象に変わります。
この特徴をうまく使うとインテリアでの高級感をコントロールすることができるし、逆に今までチグハグなコーディネートになったことや、重くて浮いていた家具の説明がつくと思います。
特徴について理解ができたところで、もう一度先ほどの写真を見てみましょう。
まずこちら、濃色の床に白いテーブルが置かれています。これは、白のコントラストが強すぎて浮いて見えるのと、床の濃色フローリングのディテールに意識が行かない状態になってしまっています。
雑貨などでも、よく白にはナチュラルカラー、黒にはダークカラーのウッドの家具がありますが、白にダークカラーの組み合わせが無いのは「白が浮いて、ウッドの質感が消える」のが理由だと思われます。
一方こちら、すごくまとまりがあります。すごくオシャレです。
ベースの濃色ウッドは面積を広く使用し、軽さを出すために明るい色を入れています。
浮かないように純白を使用せず薄いグレー、そして細く小さいブラックを配置木目が美しく感じます。
このベッドルームも白がより白くコントラストが強すぎて浮いている印象です。
濃淡がある木目なので目立ちますが、それよりも白に目がいってしまいますよね?
一方こちら、白を使用しつつブラックは使用しないで高級感を出しているパターン。
直接は濃色ウッドと白の接点を作らないようにしているところがポイントです。グレーだったりベージュだったりを白との間に置いて、トーンジャンプしないように濃淡を緩やかに見せています。
こうやってじっくり分析をしてみると
違和感のある原因がわかってくると思います。
■■実際に濃色ウッドを使うときのコツ■■
冒頭で高級感が出せると書きましたが、濃色カラーを使った高級感の出し方で、簡単に応用できる3パターンあるのでご紹介したいと思います。
①濃色の面積を増やすパターン
この写真のように濃色の面積を増やして全体のトーンを落ち着かせるやり方。
コツは濃色しか使わないのではなく、中間色を使って適度に抜け感を作るところがポイント。
全てが濃色だとメリハリがなく重たくなるし、
高級感より暗さが気になってくると思います。
②濃色をシャープに使うパターン
こちらは濃色ウッドにグリーン、ホワイトという配色ですが、注目すべきは、ペンダントランプの黒、スツールの足の黒のところです。とてもシャープで細く使っていますよね。
これによって高級感がでて締まって見える効果があります。
濃色ウッドも際立つし、黒の面積が少ないので重たさもない、このスモーキーなグリーンは、彩度が低く単体では地味に見えるところ、黒が入ってハッキリ見えています。
ここでのポイントは、濃色で高級感を出そうとせずに、周りの色に高級感が出るようなサポートに回っているところです。
周りの色はメリハリが効いていて、ゴールドも際立ってさらに高級感が出ています。
③濃色に照明を組み合わせて高級感を出すパターン
明るい色に照明を当てると反射してその場が明るくなるのですが、濃色の場合には反射が少なく、光が当たっているところだけ光の輪郭が出てきます。
この写真もそのように部分的に照明を当てて、目立つようにしています。
濃色ウッドが強調されていて、テーブル上のペンダントランプのところも本来は真っ黒で存在感なんてないはずなのですが、光で注目ポイントを作っています。
これによって華やかさが生まれて強烈に高級感が出ていると思います。
照明を入れるポイントは、バランスを見て何となく設置するのではなく、用途的に必要なところを明るくしてあげると良いと思います。
演出の側面もありますが、照明の基本として用途に合わせて設置すると自然で違和感がなくなります。
濃色を取り入れたインテリアを作ってみたいと少し思っていただけたかと思います。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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