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バクスミー点鼻粉末剤3mg


バクスミー点鼻粉末剤3mgとは?

バクスミーは、1回使い切りの点鼻のグルカゴン製剤であり、グルカゴン3mgを含み、低血糖時の救急処置に使用されます。点鼻容器の先端を患者の鼻腔に挿入してピストンを押すとグルカゴンが鼻腔に放出され、鼻腔粘膜から受動的に吸収されます。

https://medical.lilly.com/jp/baqsimi

引用

用法・用量、効能・効果

用法・用量:通常、グルカゴンとして1回3mgを鼻腔内に投与する。
効能・効果:低血糖時の救急処置

薬効・薬理

グルカゴンは肝臓のグルカゴン受容体に結合して活性化し、肝臓に蓄積されたグリコー ゲンをグルコースに分解して血液中に放出させることにより血糖値を上昇させる。

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/530471_2492700R1022_1_04

用法~薬理の引用

使用方法

使用方法

副作用

頭痛、鼻の痛み、吐気・嘔吐、アレルギー反応

使用後の対応

使用後の対応

雑談

今回はバクスミー点鼻粉末剤3mgに注目してみました。
というのも、低血糖時の救急処置に使用するという、少し特殊な薬剤だからです。自分が仕事をする中で、この薬に一番出くわすのは学校です。1型糖尿病のお子さんが学校生活を送る中で低血糖の処置を行うのに使用します。つまり学校に本剤を持参しているということですね。事前に学校、保護者、主治医が話をすり合わせておかないと低血糖発生時に対応が遅れることが考えられます。
低血糖は初期対応が遅れると死亡リスクもあるため迅速な対応が必要となります。この初期対応の対策が必要です。本剤が学校に持参されていても緊急時に投与されなければ意味がありません。

  • 教職員は使用方法を理解できているでしょうか?

  • 保管場所は教職員は理解しているでしょうか?

  • 使用の同意を保護者にとれているでしょうか?

  • 本剤投与後はどのように主治医につなげアよいでしょうか?

他にも疑問点はありますね。
自分は学校薬剤師も従事していますので、本剤の使用方法を学校から聞かれることも多々あります。このブログでまとめておけば、急な質問時に動揺しないで済むためにまとめてみました。

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