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浦安で大地震が発生したら?!「デジタルde災害対応」ワークショップ


どんなワークショップか

震災発生を想定して、市内で発生するさまざまな被災状況をマップに登録しながら、被災状況の把握や避難者の誘導等をチーム内で話し合い、対応策を考えていくワークショップです!

イメージ図

このワークショップによって、自分の生活圏内で起こりうる被災状況をイメージすることで、発災時にどのような行動をすべきか、また災害への備えや準備には何が必要なのかを考える機会となれば。
また、マップづくりの楽しさ、データや情報の利活用の重要性を知るきっかけになればうれしいです。

演じる役柄・役割を決める

ワークショップを始めるにあたり、まずは次の役割をチーム内で決めます。
・リーダー
 チーム全体の仕切りながら、チームの最終的な判断・決定を担う
・報道官
 住民やメディア等への発表を担当
・情報処理官
 入ってくる情報やチームの検討結果を、パソコンを使い、マップに登録していく担当

役割を決め、報道官は筆記用具の準備、情報処理官はパソコンの前にスタンバイ。リーダーがチーム全体の準備を確認して、いよいよ「デジタルde災害対策」ワークショップはじまりです。

次々に起こる市内の被災状況をマッピング

けたたましい音楽とともに、スクリーンに映し出させるスライドには
「都心南部を震源地とする震度6強・M7の激しい地震が発生」
という文字が・・・
リーダーがチーム内に地震発生を共有した直後、市内で発生する被災状況が、どんどんスクリーンに映し出されます。
情報処理官は、被災状況をマップ上に登録していきます。

次々発生する被災情報の数々

被災状況の合間を縫って、避難所をいつ開設するか、避難者のどこに誘導するか、避難指示の出すか等、リーダーとして判断・決定しなければならない状況も起こります。チームで話し合い対応を決め、その結果もマップ化していきます。
また、報道官は、タイミングを見て、被災状況や今後の対応方針等を発表します。

チームでつくるマップも、チームごとに特色・独自性が出てきます。

できあがったマップを見て振り返り

3ステージを終え、各チームでできあがったマップを見ながら、チームで振り返りをしました。

チームでワークを進める上での視点
・避難者の誘導を判断するには、もっと情報・データが欲しい
・実際はもっとスピーディに判断・行動していかないとダメなのだろう
・子どもか大人か、高齢者か等、避難者の属性や内訳がわかると、より現実的な判断ができる
・発生時間、天気や気象状況も明確にするとリアル感が出る
・火災や倒壊がメインであったが、道路陥没や液状化被害も加えてはどうか
・時間軸をもっと持たせるとスピード感があってよい

マップづくりのデータや情報の視点
・各避難所の収容人数や現在避難者数等のデータがあると良い
・避難者の誘導・移動がもっとビジュアル的にわかると臨場感が出る
・行政やまちに関するの他のデータを重ねても面白い

自治会や近所等の自分事に置き換えた視点
・今回は市内全域をステージとしたが、実際の行動範囲は自治会や町内が中心、自治会で今回のようなシミュレーションができると面白い
・自治会内の住民の状況の把握するのに、マップで表現するのは良い手だと思う
・それぞれが自分の避難行動をマップ上に落として、最後に一枚のマップで重ねてみる方法も面白いのではないか

行動や判断には情報・データが必要

今回は、次々に起こる被災状況と限られた情報・データのなかで、行動や判断をしてもらいました。
参加者からは、マップ化することで、状況が網羅的・俯瞰的にわかりやすく見える化はできるが、正しく迅速な行動や判断をするには、もっともっと情報・データが必要という意見が多々ありました。
ウラシマでは、日頃から市や県のホームページで公開されている情報やデータをどんどんマップ化していますが、災害時に、ぜひお役立てていただけるよう、データの充実や見やすさ・操作性の向上に取り組む必要があると感じました。


次回の開催に向けて、頂戴したご意見をもとに、バージョンアップを加え、リアリティと臨場感を高めたワークショップになるよう、がんばります。

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