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アメリカ大好き!/ KOJI 1200 雑感

1996年発表のお笑い芸人である今田耕司氏の音楽プロジェクト作品。プロデュースはテイ・トウワ氏という事で楽曲のクオリティは妙に高くて面白い作品。

めちゃくちゃ俗っぽいジャケとアルバムタイトルが芸人にのみ許されたような柔らかさがありますが今田氏の音楽愛とゴリゴリのプロの楽曲とが良い塩梅で結実した名盤だと個人的には思ってます。

シングルにもなっている収録曲の「ナウ・ロマンティック」でのニューウェーヴ・ニューロマンティック丸出しの雰囲気は70年代後半や80年代のクサイ感じの良いとこ取りでそりゃ最高。昔「やりすぎコージー」という番組でデュランデュランあたりが大好きという話を東野幸治氏と話していた記憶があるのですが納得。


安全地帯の「ワインレッドの心」のカバーも収録されているのですがR&B風歌謡曲みたいな仕上がりでチグハグな感じが面白い。このアルバムは全体的に今田氏の歌唱が素人クサイ硬さがあってそれが謎にクセになる。


テイ・トウワ氏自身の曲をサンプリングして今田氏がそれをバックにコントチックに会話を進めていく「ラヴ コネクション〜ジョイとコウジの国際電話」という楽曲が収録されているのですが元の曲が良いので聴けてしまう。こういう良曲でふざける楽曲って今の方がスンナリ受け入れられる気がする。
似たようなコンセプトで「モダンナウ 80'」という曲も収録されているのですが歌詞というか台本には東野幸治氏も参加している様子。こちらも良い。


「ナイスアンドスロー」という曲ではめちゃくちゃメロウな曲にのせて伸びのある女性ヴォーカルがプロ丸出しで歌いあげてるところに今田氏のカッコつけた歌がカットインしてきてめちゃくちゃ笑ってしまう。しかしめちゃくちゃ好きな曲。笑っちゃうけど今田氏もコレはコレでかっこいいんだよなぁ。


そんで「ブロウヤマインド アメリカ大好き」。こちらはダウンタウン扮するGEISHA GIRLSの楽曲から。アメリカ大好きっていうのもダウンタウンの事を暗に指しているのではと思うのは私だけでしょうか。GEISHAのコンセプトとか考えると二重三重の意味が含まれてそう。
GEISHAの曲をサンプリングしたコチラが後年tofubeatsの「水星」で使われて話題になってましたが、それをさらに今田氏がゲストの水曜日のダウンタウンのOPでPUNPEE氏がリミックスしたものを使用するのはロマンティック。
クラブの人たちってそういう遊び心あるから好きさ。あんま詳しくないけど。ていうかクラブの人たちって勉強熱心なマニアばっかで凄いなぁ。


なんかダラダラ書きましたが耳の肥えた人が増えた今また流行っても良さそうな作品なので未聴の方は是非ー。そんで元ネタとかダラっと調べて教えてください。




それではー。

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