[Dis注意] DJが語る音楽とHIPHOP
どうもこんにちはDJ URAです。
6月20日に各種配信サービスで配信開始するアルバムの最終調整をやっていて、前回の記事から空いてしまいましたが、みなさんどうお過ごしでしょうか?
正直、こういう記事を書いたりブログを書いたり、コツコツやる系の事柄はめっちゃ苦手です。やりたくないというかめんどくさいというか忘れちゃうというか。もうむしろ直接聞きに来て!って思っちゃいますが、まぁ求められる前に自分から好き勝手に書いてる時点でそんなこと口が裂けても言えないんですけどね。
さて今回は、音楽という存在を僕なりに語っていこうかと思います。
いつものごとく少々熱が入ってくると思うので[Dis注意]です。
あなたにとって「音楽」は必要ですか?
この世界はいろいろな音で溢れています。足音、呼吸音、風の音、雨の音、車の音、本当に色々な音が聞こえます。
そしてさらに、いろいろな音楽で溢れています。
みなさんも、例えば楽しい時や悲しい時に聞きたくなる曲があったり、何かふと思い出して懐かしくなる曲ってありますよね。
ただ、音楽というのは必要不可欠なものではないと僕は思います。
音楽がなくても死なないし。
じゃあなんで、音楽って存在しているのでしょうか?
音楽は娯楽ではなく、「人に寄り添うもの」
意図的に音を出し、音を重ね、演奏するという行為は人間だけがやっていること。
心地よい音楽や力強い音楽、悲しい音楽、いろいろな音楽がありますが、それらはすべて人間が意図的に生み出したもので、つまり人間だけが持つ「特権」といえるものです。
しばしば音楽は娯楽だ、などと言われることがありますが、僕はそれは間違っていると思っています。
確かに娯楽の一つとして楽しむこともありますが、それがすべてではないはず。
例えばお葬式という場面で、「恋のマイアヒ」を流す喪主の方はほぼ確実にいないと思います。(知ってる人いるよね?俺らの年代の幼少期にめっちゃ流行ったよね?)
逆に結婚式において、モーツァルトのレクイエムとかショパンの別れの曲とかを流す人もほぼ確実にいないはずです。(絶対にやめてあげて)
そう、音楽というのは時と場合を選ぶ必要がある、とても重要なものです。
音楽は、人のそばに寄り添うものであるから。
にも関わらずなぜ音楽は娯楽だとか、いつまで音楽なんてやってるんだとか言われるのでしょうか。
理由はたった一つ、目に見えないものだからです。
音楽性よりもパッと見の分かりやすさを求められる
人間はまず視覚で物事を捉えます。目から入る情報ほど大きいものはありません。
どんなに好きな音楽が流れていても、目の前に10mの巨人がいたらもう音楽なんて聞こえません。
目から入る情報より、耳から入る情報ははるかにわかりにくい。だからこんなに音楽が人に寄り添っているのに、重要だと感じにくいんですね。
だからミュージシャンは、まず見た目を変えていかなければならないという現実があります。
どんなに良い音楽でも、聞いてもらうまでにとっても高いハードルがあるんです。
パッと見て判断がつく、興味を持たれる、そのあとに音楽性。
音楽をやっているのに音楽性なんて後回しになってしまう。
もうそれなら「パッと見イケメン/可愛い、おしゃれ、イケボ/カワボのあのアーティストを聴こうよ!」ってなっちゃいますよね。当たり前に。
でも今こそ「HIPHOP」を聞いて欲しい
僕がやっている「HIPHOP」は、パッと見の分かりやすさを求められる中でどうかというと、
パッと見めっちゃ怖いし、
怖くなくてもチャラそうだし、
それでも勇気を出して聴いたとしてもなんか難しい言葉をいっぱい使うし、
そもそもあんまり歌ってないし、
そしてそれでも歌詞を追っていくと社会批判とか目をふさぎたくなるような現実を強く書いてるし、
で、分かりやすいということとは正反対かもしれません。
厳しい現実を突きつけられるくらいなら、パッと見てかっこよくて、耳障りの良いことを聞いていたい。
日本だけじゃないけど、日本国内では特に顕著に出ている傾向です。
(HIPHOP好きな人ごめんね!!でも悲観しなくてもいいのよ!!!!!!!
HIPHOPは世界で一番聴かれている人気のある音楽だから!!!!)
じゃあなぜパッと見て分からないのかというと、それはHIPHOPのルーツにあります。
HIPHOPは、黒人だからというだけで殺される、さらにそれを罪に問えないs差別社会の中で、黒人音楽として始まり、差別へのアンチテーゼとして広まりました。
社会生活において許せない非道なことに対して、「自分にしか言えない言葉」で批判する音楽です。
だから強い言葉もあるし、分かりづらい表現も多くあるのです。
Covid-19の脅威、それによりさらに露呈しうる政治問題、警官による不当な拘束など、社会不安が高まっている今だからこそ、正しい道をみんなで探す必要があると思います。そして、HIPHOPはそのために存在している音楽です。
だから僕は今こそHIPHOPを聴いてほしいし、歴史を知ってほしい。
HIPHOPアーティストには本物のHIPHOPを作ってほしい。
最後に
苦しい状況で日々仕事に追われ、辛くとも歯を食いしばって頑張るみなさん。
そんなみなさんのためにこそ、HIPHOPはあなたに寄り添うはずです。
この記事を読んでくれたあなた。
これを機にHIPHOPの門を叩いてみてはいかがでしょうか?
そしてHIPHOPアーティストのみなさん。
本当にあなたがプレイヤーというのなら、本物のHIPHOPを見せてみろ!!
以上です。ありがとうございました。
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