
【学科】旧 神戸市立中央市民病院(用途/病院)
前回からの続き【建築作品を学ぼう♪】シリーズ
今回は,兵庫県神戸市にあった神戸市立中央市民病院(昭和56年完成).平成23年に2駅隣の中央区港島南町(ちゅうおうくみなとじまみなみまち)へ新築移転された.残された(旧)神戸市立中央市民病院には,現在,民間の病院(ポートアイランド病院)が入っている.
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(※旧神戸市立中央市民病院・現ポートアイランド病院)
■解説
駅と病院玄関を直結し,風雨に晒されずアクセス可能なアプローチ計画.階別機能区画として,建物の下層部に外来の診察部門・サービス部門,中層部に中央診療部・管理部門,上層部に病棟部門という立体構成となっている.
設備専用階があり,空調機械室や空調用ダクトの横引きを容易にし,また,大型物品搬送を自動化している.
また,スタッフステーションを取り巻くガラス張りの「アイコンタクト病棟」(画像はコチラ)により,患者のアメニティの向上を目指している.
■学科試験ではどう問われる?
平成5年(1993年)の一級建築士「学科」試験で問われた知識です↓
【計画問題コードh05121】正しい記述かどうか?
神戸市立中央市民病院(兵庫県)は,中間階に設備専用階を設け,大型物品搬送の自動化を図っている.
【解答】〇
■まとめ【サマリーキーワード】
✅駅直結の交通動線
✅中間階に設備専用階
✅自動搬送システムの採用
✅病室と廊下はガラス張の仕切り
■建物概要(製図試験対策用)
【建 物 名】神戸市立中央市民病院
【設 計 者】伊藤喜三郎建築研究所 株式会社日建設計
【施 工】清水建設株式会社
【所 在 地】神戸市中央区港島中町4丁目6番地(昭和56年)
【竣 工】1980年
【階 数】 地上12階 地下1階
【構 造】鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄骨造
【延床面積】59,530m²
今回は以上です♪
次の建築作品へ続く