ура

大学院進学を諦め、会社勤めになったものの諦めきれず、会社を辞めて半年間モスクワに留学。 9月26日から、再びモスクワに留学します。今度は3年の予定。 ソ連への興味だけでどこかへ行こうとしている29歳です。 マジで…どこへ行かれるのですか、私の人生…

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大学院進学を諦め、会社勤めになったものの諦めきれず、会社を辞めて半年間モスクワに留学。 9月26日から、再びモスクワに留学します。今度は3年の予定。 ソ連への興味だけでどこかへ行こうとしている29歳です。 マジで…どこへ行かれるのですか、私の人生…

最近の記事

もろもろ

友人の赤さんに会った話  大学時代の友人の赤さんに会った。僕がモスクワに留学している間に生まれた子で、一歳になったばかりのかわいい女の子。僕のところに高速ハイハイしてくれたり、物をくれたり、笑いかけてくれたり、とにかく小さくて尊くてかわいらしくて愛おしかった。温かくて、赤ちゃん特有のにおいがした。  子供の成長はとにかく早い。気がする。ついこの間までうつ伏せになっては仰向けになれずにわんわん泣いていたのに、今では立って数歩歩くこともできる。すげえ。きっとすぐに話せるように

    • 酔いの夜

       ここのところ自己嫌悪に陥ることが多い。他人と会話したあとは特にそうだ。後から思い出しては、不愉快な思いをさせていないか、自分の話ばかりしていたのではないか、無駄な時間を過ごさせてしまったのではないか、と、自己嫌悪にまみれる。誰と話しても、この自分への嫌悪感は消えない。  どう頑張っても人に好かれることなどないのではないか、頑張って頑張ってようやく好意のラインに入れてもらえるのではないか、という恐怖がいつもある。そういう相手もいれば、無条件で好きになってくれる人もいるだろう

      • 自己嫌悪の夜

         嫌な記憶が蘇って苦しくなる。だいたい自業自得なのでますます苦しくなる。そういう連鎖。そんな日もある、と、自分に言い聞かせる。だいたいこういう事を考える時は疲れている。  何もかもを欲しがってしまう時、立ち止まって、本当に欲しいものが何かを自分に問いかける。すべてを手に入れることはできない。ただ、本当に欲しいもののために、いまできることをすることはできる。本当に欲しいものは何か、本当にしたいこととは何か。  自己嫌悪は、立ち止まって自分を労わり、見つめ直す必要があることを

        • しみと老い

           25歳くらいの時に、体感的な時が止まった。あれから4年も経つのに、心がまだ、体の年齢に追いついていない。  気づかぬうちに、顔のシミがたくさん増えていた。老けたな、と笑うことしかできない。老いに抗う美容手術もあるらしいが、いずれにせよ行き着く先はしわくちゃのしみだらけのおばあちゃんであることに変わりはないのだから、私はそこにあまり意味を感じられない。  それでも、「若さ」が失われてゆくことに対する恐怖はある。とてもある。美しさなんてはなからないが、そこからますます引かれ

          「忘れる」ということ

           YouTubeのショート動画で、晩年のトニー・ベネットが歌う姿を見た。アルツハイマーを患って、晩年は記憶も途切れがちで、誰がデュエット相手なのかもよくわからない状態だったそうだが、動画の中で、レディーガガに「フライミートゥザムーンを歌ってくれる?」と言われたら、変わらぬ艶やかな深みのある声で歌いあげていた。それがたまらなく切なくて、短い動画だったけれど、泣いてしまった。今も書きながら涙がこみ上げている。  昔、仕事の関係で、認知症カフェに行ったことがある。認知症の夫ととも

          「忘れる」ということ

          執着について

           好きな人がたくさんいる。そして、その好きな人たちと、時が経つにつれて少しずつ疎遠になっていくことがとても悲しい。仕方のないことだとわかっていても、切ない。  物理的に距離が離れてしまうと、自然と疎遠になっていく。かつて職場でお世話になりまくっていた、自分にとって神にも等しい人と、一年ぶりに食事をした時に強く思った。あぁ、もうこの人と私は、進む道も、見つめる未来も違うのだと。この人の役に立ちたいと今でも強く思っているけれど、おそらくそれはもうこの先、私が願った形で叶うことは

          執着について

          大学卒業したばかりの自分へ

           6年後の僕から、6年前の自分へ。 まずは卒業おめでとう。コースで優秀卒論の認定を受けて、度肝を抜かれたね。君は物珍しさだけで到達したと思い込んでるけど、いやそれは確かに半分以上正解なんだけど、結構いい卒論だったのも確かだよ。誤字が4か所もあったのは大問題だけどね。先行研究の背後にある意図、要するに中露関係に踊らされたのは苦い経験だと思うけど(『歴史とは何か』をしっかり読んどかないといけなかったね)、悔しさをばねにして、相手の背景を探るようにしようね。ちなみに僕はこの6年間、

          大学卒業したばかりの自分へ

          故郷にて⑩

           思ったより好かれていることも、思ったより好かれていないこともある。しかしそれらも結局、感じ方の問題で、全ては自分勝手な思い込みでしかないのかもしれない。  人間関係で難しいと思うのは、相手の気持ちを100%理解できることがない以上、正解がない、ということ。相手が自分のことを好きか嫌いか、苦手かそうでもないか、心地いいと思っているかいないか、そういうことは、絶対にわからない。予測することはできても、正確に理解することは、できない。  相手の反応や言葉、態度から判断するしか

          故郷にて⑩

          家族に思う

           今更ながら、自分が家族に愛されていたのだということに気づく。 それが自分の望んだ形ではなかったとしても。  ロシアの奨学金プログラムに合格してから、祖父母と父からの愛情を感じることが増えた。これは実際に愛が深くなったというよりも、私の「愛情を受け取る機能」が正常に近くなった、という方が正しいと思う。  ちょっといつからかはわからないのだけれども、「自分は愛されていない」と強く信じるようになっていた。もっと正確に言うと、「良い子でいないと愛されない」と思っていた。いい学校

          家族に思う

          故郷にて⑨

           昔のことを思い出すことは、実はあまりない。特に、「いま」に必死になっているときはそうだ。だからごくまれに、気まぐれに昔自分が書いたものを、日記でもnoteでもなんでも、読み返すと、不思議な感動が生まれる。普段は引き出しの奥深くにしまってある記憶がすっと出て来て、あの日の感情が一瞬蘇る。  「書いて残す」ことの大切さを改めて噛み締める。僕は薄情で、記憶力もそうよくない。いろんなことを、あっさり忘れてしまう。どれだけ大切に思っていても、気づけば思い出すことすら忘れてしまうほど

          故郷にて⑨

          わたしの本棚⑥

           連続投稿チャレンジも、いよいよ6日目を迎えました。実はあまり漫画は持っていないのですが、⑥漫画関連から三つ紹介したいと思います。 ①小西明日翔『来世は他人がいい』(講談社)  私はpixiv時代からこの方の漫画を追いかけておりました。絵柄、セリフのチョイス、ストーリー展開いずれも大好きです。癖の強い登場人物がくせになる漫画ですので、ぜひ読んでいただければ幸いです。現在、唯一集めている単行本かもしれません。  ただ、最近無期限休載が決まりましたので、完結作品がお好きな方に

          わたしの本棚⑥

          わたしの本棚⑤

           連続投稿チャレンジも、いよいよ5日目に入りました。継続できていることがうれしいです。本日は、⑤その他ジャンルから三冊ご紹介させていただきます。 ①ヴィクトール・E・フランクル『夜と霧』(みすず書房)  人生のバイブルです。この人が、この世の地獄を、人間の残酷さを見ざるを得なかったこの人が、「それでも人生にイエスという」なら、私はきっとこれから先、何があっても強く生きていける、と思いました。人生に絶望することなく、生かされているこの人生に何を期待されているのか考えながら、

          わたしの本棚⑤

          わたしの本棚④

           三日坊主はとりあえず脱出できたということで。 ④エッセー関連から、三冊本をご紹介したいと思います。 ①荒井裕樹『まとまらない言葉を生きる』(柏書房)  誠実さに貫かれた言葉に触れる時、表現できない感動を覚えます。そしてそのような「大切に紡がれた」言葉は、相手を傷つけるのではなく、相手の心にそっと届くような気がします。人間を人間たらしめているのは「言葉」だと思うので、それを大切にしなくなれば、言葉とともに育った知性や理性もともに失われるのではないかと、個人的には思っていま

          わたしの本棚④

          わたしの本棚③

           一週間連続投稿チャレンジ三日目に入りました。毎日書くって大変ですね…。本日は、③小説関連について、三冊ご紹介させていただければと思います。 ①レイ・ブラッドベリ『華氏451度』(ハヤカワ文庫SF)  現代に通じる風刺的な部分とか、登場人物の魅力であるとか、この本の魅力を語り出したら止まらなくなるのですが、最も好きな点は、本に貫かれた、人間に対する「希望」だと思っています。私が人間を好きな理由の一つが、「たとえ死んでも、存在を残せる」という部分です。文字にして、絵にして、

          わたしの本棚③

          わたしの本棚②

           連続投稿チャレンジ二日目。というわけで、先日述べた計画に沿って、本日は②その他の国の歴史関連の本を自分の本棚から紹介させていただこうと思います。 ①林志弦『犠牲者意識ナショナリズム』(東洋経済新報社)  世界で最初に原爆が投下された街の人間として平和教育を受ける中で、私が抱き続けたひとつの大きな言語化できない違和感が腑に落ちた本でした。私が受けた平和教育に欠けていたのは、「そもそも侵略戦争を始めたのは日本であり、非人道的な行いをしていたこと」という点でした。「犠牲者」と

          わたしの本棚②

          わたしの本棚①

           いつも自分の書きたいことを書き散らしてばかりなので、たまにはええんちゃうかと思い企画に参加してみることにしました。目標としては、一週間連続投稿で本棚の本を紹介すること、を掲げようと思います。  本棚をお見せするのは、実を言うとちょっと恥ずかしいです。なんだろう、その本を買う時に考えていたこととか、悩みとか、そういう心の機微みたいなものをお見せするような感覚でしょうか。ふふ  私は基本的に雑食でジャンル問わずなんでも読みますので、せっかくなのでジャンル別でご紹介をしていこ

          わたしの本棚①