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駄菓子とヤギと子供とジジババと家具を揃えれば福祉はうまくいくのか?

今日は仙台の社会福祉法人ライフの学校と、アンダンチに行きました。
いずれもかっこいい人たちがやっているかっこいい取り組みで、終始すげーなーいいなーと頷いていました。
ライフの学校が運営する特養では鍵を閉めず、壁を壊して庭にし、入口には駄菓子屋を作り、就労支援ではめだかを育て、これから畑やカフェ作りをスタートさせるのだとか。


「介護度はいくつで、どういう疾患があって、どこどこ出身です」という情報だけで病院などから入居してくる利用者さん。そんな情報だけじゃその人がどういう「人」なのかわからないよ!!ということでここでは法人名の通り、ライフの学校をやっています。利用者さん100人の一人一人の人生をご家族と本人と職員さんで小冊子にまとめていく。ご家族が昔のアルバム引っ張り出してきて一緒にわちゃわちゃ作るんだって。その冊子を読めば、新人として入ってきた介護職員も利用者さんの人生を垣間見ることができる。そのストーリーの節々に介護という生活そのものを支えるためのメソッドを個別に落とし込んでいくためのヒントが隠されているのだ。

今までの福祉業界の中から見たら「異端」かもしれないけど、人間が生きて死んでいく流れから考えるとこういった「元気なうちはいくらでも当たり前に触れられるものたち」が施設に入った途端に触れられない特別なものになってしまうことのほうが悲しいし、僕は今までの普通をどんな状態になっても普通に継続したいという願いがあるから、とても賛同するのです。

今日お話しさせてもらったライフの学校の理事長である田中さんの人生は文字通り波乱万丈ですが、先を見据えたビジョンをいつもイメージしながら日々実践に落とし込んでいるんだなぁと感じました。

その後訪れたのがグッドデザイン賞も受賞した「医・食・住と学びの多世代交流複合施設」と銘打つアンダンチ。

ここがまた最高に面白かった!!!!
超絶シャレオツなサービス付き高齢者向け住宅、小規模多機能事業所、就労支援B型事業所、食堂、保育園などなどを展開するクリエイティブスポットだったのですが、、、

もはや施設ではない。
一つの町じゃん!!
てかヤギいるし!!
駄菓子屋またあるし!!

駄菓子とヤギと子供とジジババと家具を揃えれば福祉はうまくいくのか?

と勘違いしそうになるが、やはりそんなことはないんだよね。

やっぱ人なんだよね。アンダンチにもやはり福井さんという仕掛け人のキーマンがいる。
誰がやっているのか、なぜやりたいのか、どこに向かっているのか。
こういうことを常に考え実行し続けるキーマンが必ず必要なんだよねー。
そしてこういうキーマンたちを支える強力な仲間たちの存在。これが必要不可欠。

今までの福祉業界を変える流れが確実に来ているよね。
そしてその流れってのは誰かが統制しているものではなく、各地域で勝手に巻き起こっている。この変化の波を間近で感じられるのは本当にワクワクする。
なぜならば、今まで通りの福祉施設に俺は入りたいとはまったく思わないし、親を入れたいと思った施設なんてほとんどないから。
こういう流れが出てくると、なんていうか、安心するんだよね。
あー高齢者になっても普通なことを普通に続けれるかもしれない!って。

これから先もどんどんこの流れを絶やさずに拡張していくには次の世代にこういう施設の存在や取り組みをひろめていくこと。

そのために僕たちは全国の離島や山間部やこういう面白い施設とタイアップして『福祉留学』を展開しているんだ。

どんどんやっていこう!
自分たちの未来のために、どんどん創っていこうよ!文化を。

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