エンタメは飛び道具じゃない。なめんなよ。
俺はチャリティが嫌いだ。
世の中の情勢に乗っかった発信も嫌いだ。
誰かのために何かをやっている感を出したり、自分が努力している様を人に見せたり、俺は忙しい忙しいなどと吐いてるのも嫌いだ。
そんなものはすべていらない。
大体世の中がこういう流れになった時、餌食となるのはエンタメ業界だ。
音楽、パフォーマンス、アート、映像、写真などなどの芸術や趣味嗜好品と言われるものたちは普段なら「命に関わらない特に必要のないもの」として扱われているのに、ちょっと世の中不安定になるとみんなそれにすがり始める。
いや、すがったっていい。それで自分の命が助かるのなら、何にだってすがればいい。けど、覚えておけよ。お前が普段下に見ているそのエンタメや芸術という畑を何年もの間、命をかけて耕し続けてきた人たちがいるということを。最近始まったことではない。何百年も前から芸術家たちは政治や世の中の情勢に左右されて利用されてきた。そして同時に、芸術そのものを武器に戦ってきた人たちも大勢いる。
俺はそういう人たちを軽々しく見ないで欲しいと思っている。お前誰やねんって言われたらそれまで。俺はただのミュージックラバーでありカルチャー信者なだけ。
「こんな時だからこそエンタメが立ち上がり、人々に芸術を提供すべきだ!」なんて思わなくていい。アーティストは配信したりチャリティやったり、そういうことに気を取られなくていい。
普段通り、自分のために音を作り、絵を描き、写真を撮り、映像を編集していればいい。本質がブレちゃいけない。芸術家は芸術を創ることと創り続けることが仕事であり、それを世の中に発信するというのは別の話だ。レーベルなんていらねーよ説が横行している昨今ですが、俺は全くもってそうは思わない。WARP、NINJA TUNE、KOMPACT、JAZZY SPORT、ORIGAMI PRODUCTION、BUD MUSICなどなどなどなど国内外には本当にリスペクトフルなレーベルがたくさんある。
震災が起きても、コロナが蔓延しても、戦争が勃発しても、毎日毎日ひたすらに芸術に磨きをかけて創作をするということに集中してきた人たちだ。本当にいいレーベルというのは、アーティストと一体なのだ。誰かが誰かに指示をするわけでもなく、議論が湧いて出てきて具体案になり実行に移すまでを一体となりつつしっかりと役割分担をして進んでいく人たちの集団。上にあげた人たち以外にも世界中にそういう人たちがいる。
エンタメは飛び道具じゃない。日常的にそこに命を費やしている人たちがいるんだ。軽々しく考えないで欲しい。世の中はいつだって不安定で、安定したことなんてない。そもそも世の中ってなんだよ。どこからどこまでが世の中だよ。人によって規模感も範囲も違う。こういう時に芸術にすがるのであれば、もっと日常的にすがればいい。普段からもっとエンタメや芸術に金を落とし、時間をさき、リスペクトをし、自分が芸術活動そのものを支えるんだっていう気でいて欲しい。アーティストやレーベルを支えれるのはリスナーであり何がしかのオーディエンスでしかない。自分がすがりたいものは、自分で見つけて、自分で守ろう。
知らんけど。
日本には、こんなやばいレーベルがあるんだぜ↓
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