サポート校の担当者の古い価値観
女性が四年制大学へいき理系学部で学ぶということ。
私が高校生だったのはバブルも終わりになりかけていたくらいの頃なのだが、バブルだったことも影響しているのか周りの大人たちもどちらかというと女性も大学へ行き学ぶ意味があると思っている人が多くそういう環境で育ってきたから関西在住でありながら浪人して東京の大学を目指した。結果として東京の大学には手が届かず関西の大学に通う事となった。女子で浪人することもそれほど珍しくなかった。大学では商学部であったため全体としては男女比7:3位でゼミは20人程度の中で女性は3名であった。
それからもう30年が経とうとしている。男女の性別に関わらず大学に行きたい子は少しでも上を目指し、文系理系も自分のやりたい学部を目指すことが当たり前の日本になっていると信じていました。
しかしどうやら30年前と大して変わりがないどころか後退してしまっているのでないかと思う出来事がありました。
娘は起立性調節障害であるため中学時代学校へ通うことができず、高校受験は中学の内申点ありきなので自分の偏差値に近い高校へ行くことができない上に、午前中通うことができなかったら今度は留年とか退学などといったことを考えなければならないから療養しながら個別に授業を好きな時間に受けることができるので自分で考えて受験勉強もできると前向きな理由で通信制高校サポート校を選んだ。
しかし、このサポート校にはうまくこちらの意思が伝わっていなかったようで娘は身体がしんどく辛い時も友達ができるかもという思いから頑張って一年間夕方に週2回個別指導を受けに通っていましたが、知り合う機会すら与えてもらえず疲れ果ててしまったようでその上受験対策も1年生だからとはいえ何もなかったので、コロナで休校となりもうコロナが収束しても通いたくないと言い出してしまいました。
娘の通っているサポート校には在宅コースもあるので辞めるか在宅コースに変更するかで悩んでいました。
その時に対応して下さっていたサポート校の方と話していると女の子で関西に住んでいるから関西の大学、中学通えていないから大学といっても名のある大学ではなくいわゆるFラン大学でうまくいけば関関同立と思って話されていて悲しくなりました。とはいえ娘はまだ朝に動くことができないので模擬試験も受けておらず客観的にどの程度の学力であるかわかってもらうことはできないのでなんとも言えないのですが、小学生の頃国立の附属中学への受験も経験しあと一歩のところで不合格となり公立中学へ行くことになりそこでは体調が悪くなるまで体育以外はオール5。欠席がちになってからも定期テストはクラスで1番の成績。それなのに出席していないからといった理由でほとんどの教科が1か2になり勉強する気が失せ体調もより悪くなり学校へ全く行くことがなくなり今に至ります。
近頃体調は少しづつ良くなり勉強する時間も増えてきて本来の目標そして志望校と思った時に自分が住んでいる関西ではなく東京の私立の最高峰を一度は目指してみたいと言い出した。親としてはなんとしても応援したい。中学、高校とこんなにツライ思いをしてきたのだからできれば希望を叶えてほしい。
そんな話をしていたのにその担当者は大学名を挙げるまで自分の狭い価値観や先入観で中学に行けていない子は勉強があまり好きでないからとりあえず大学という名のつくところへ行けば良いと思っているのだろう。女の子は自分の住んでいるところから離れた大学を志望しないだろう。という変な先入観で話が進められていた。
そのような中で話が進んでいたので言わせるつもりはなかったが、大学名を本人から言わせることにした。やっと気がついたようで先生選び、カリキュラムなど本気になってくれた。
今の子供たちは自らの学力より高いところを望まないことの方が多いのだろうか?親も経済的なことから地元を離れて東京の大学へと考える人は少ないのだろうか。なんだかいろいろなことを考えさせられた。
サポート校と名乗る限りそこに通う子供一人一人の考えを丁寧に聞き出しその子がベストを尽くせるようサポートしてもらいたい。そうした結果合格しようが不合格になろうが納得した高校生活であったと言えるのではないだろうか。
ご支援いただければ嬉しいです。何らかの理由で学校に行けず困っている子どもたちやその周りの人と繋がり、自由に生きてよいし、何度でもやり直せるということを広めていきたい。