家族の中で役割を演じる。
私は介護中、
「良い娘・良い母親・良い妻」の役割を演じていました。
それは、母から良い娘になる様に刷り込まれ、寂しく無い様に子供の世話を頑張り、家庭の家事は全て自分がやらなくては…。
と思い込み演じていました。
結果的には演じていただけで、本気でやりたかった訳ではありません。
気づいた“今“その役割をおろし、自分自身を生きています。
それは、幼少期理想の母とは、母の日常はそんな風に私の目に映っていたから、私の行動は思い込みとも思える様になりました?なった?です。
介護中は自分が頑張らなくてはと思い込んで、頑張ってもいましたね。
理由は家族の中での自分の立場を守ろうと無意識でしていたのかもしれない。と今は理解した事でもあります。
とにかく幼少期の私は、親に自分を出すことを否定され大人になりました。
世間に迷惑をかけない事が一番の躾でした。
親に対して“ひねくれ““反抗的な“態度でした。
ちなみに母親は嫌いでした。苦手ではなく嫌いな存在です。
そんな私が介護になると“一変“しました。
「やばい!取り戻せない!」とも焦りを感じていた介護です。
これも、素直な感情です。素直に時間を取り戻そうともしていました。
なんですかね…?親子の関係って?もっと早くに素直に何でも言えたら良いのにね。余命宣告されてからでは遅かった‥。
誰もが家族の中で役割を演じているのではないかと思います。
子どもが幼少期に家庭や家族を選ぶことって、できないですよね。
子どもはその環境に順応していかないとならないのが普通なんだと思います。良い子役なのか?悪役なのか?と言う子供の時代を子供らしく過ごせない子供であったり・・。
子供が全て、無邪気に明るく何も考えず過ごせる時代だったとは限りません。
最近近い仲間から、「幼少期に“母を守らなければ”」と言う言葉を
2人から聞きショツクでしたね。子供の頃にそんな思いをさせてしまう環境ってどう何んだろうか。しかしながら子供は環境は選ぶことはできない、その環境で育ち社会に出るしかないのです。社会に出て行き葛藤をしている
大人が沢山いるのですよ。でも、親を悪く思う事なく、幼少期に感情に蓋をして大人になる傾向もあり、社会との関わりに葛藤をしている大人になったと言う経験者が多く、簡単に言うと「感情を出せない大人」が沢山いると言う事です。
先日、この役割の話しを多くの人の前で話す機会がありました。
その講演が終わり、1人の彼女が私に駆け寄り涙ながらに話してくれました。「私も役割を演じていました。自分が頑張らなくては母親が・・・」
誰もが、無意識で家族の中で娘役・母親役割・父親役・息子役・・・etc
この役割を介護の時間が訪れた時には外すことをお勧めします。
この無意識・意識をしての役割のお陰で後悔をしたり、介護の最後に時間を無駄にしてしまう可能性があります。
私は、反抗し感情では伝えたかもしれませんが、伝わっていたのだろうか?
言葉で素直に思いを伝えたことはできませんでした。母親も同様です。
“介護は家族が変容できるきっかけ“にもなります。
親子の関係は、介護期間で終わりになります。
後悔のない介護ってないと思いますが、ふとこの頃役割を意識する事が多く思い出した出来事でした。
皆さんへ
家族の中で良い役を演じていませんか?
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“家族の介護“〜始まりから終わりまで〜
家族の介護はする人もされる人も初心者です。100家族があったら100通りの介護があり、これが正解はありません。そんな正解のない介護の基本知…
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