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親が子どもに伝えること。

暑くなりましたねー。
先日、初めての梅仕事に挑戦しました♪

少し私のグリーフケアの話です。
母は毎年、梅を漬けたり野沢菜を漬けたりと漬物名人でした。
そんな母に何一つ漬物の作り方を教えてもらう事なく、
母とはお別れしてしまいました。
母が元気な時代、11月中旬から下旬にかけて私の地元では恒例の
「お菜洗い」を玄関先“野沢菜を洗い漬物にする“風習がありました。
今もやっているのかな?
そんな頃の私は“漬物なんぞ…“と興味もなく、
お菜洗いは特に寒い時期に何で?水で野沢菜の洗うか…お湯であらえば良いじゃん!って思ったり。(お湯で洗えない理由はあるのです‥)
と嫌でお菜洗いを逃げ回っていたことに‥今更後悔をする年になりました。
この年になって漬物に興味が湧くなんて…そんな年齢になりました!
母の漬物は、近所や親せきからも評判が高かったんです。
14年前、母親の葬儀前日に母の写真を準備する為、家中の引き出しを開け
写真を探していた時に‥引きだしから
何枚かのメモが出てきたことを思い出しました。
「梅 1kg 塩80% 酒120ml」等でしたかね…何枚も。
あのメモは何処に片づけたのか…捨てたのか…記憶がない。
あれ、今となると貴重なメモだったよなぁー。
その時は大事な物とは思えなくて…。
“大事もの“ってお別れしてからも、年を重ね経過することで
改めてあるんだなぁーと気づいた出来事でした。
親と同じ年齢になる事は、
自分の価値観も変容してきてるってことですかね。
もう漬物の漬け方は聞くことはできない後悔満載ですが
味を思い出す作業を何度もやってみようかなぁ…
と久しぶりのグリーフケアでした。

さて今回は介護ご相談の話の中で共通するお話です!

・親が施設に入ってくれません、どうしたら良いですか?
・親がディサービスへ通ってくれません…
要は親を思う通りにしたいが従ってくれない。
介護者主語の少しストレートな表現です。

ここまでに至る背景介護をされる側の親は
家族に対して自身の意思表示ます。そして家族介護者は自身の生活が成り立たなくなるくらいに疲弊をしている人が多くいます。
「施設には入りません」
「家に知らない人を入れるは嫌です」
「ディサービスには通いません」
「一人で何でもできます」
↑のような意思表示をしますが、基本は言葉と行動は裏腹でお一人での生活はできていません。
この反応をする背景があります。

2000年に介護保険制度ができる以前は、大家族の生活をし、
家の中で介護と言う「子どもが親のケアをする」それが当たり前に行われていました。
現在、介護を必要とされている世代75歳以上の方々はそんな大家族の中で
生活をしていた方が大半だと思います。
だとすると、2000年に発動をされた「介護保険制度」を理解されているかどうかにより介護保険導入への拒否は強い傾向になります。
介護保険制度を理解しているかいないが良い悪いという話ではなく、
現在の介護の支援体制と各家族化になっている状況では、
介護保険制度を利用をしないと介護をする家族は生活に支障が生ずるという事になる訳です。
介護をされる親側がこの介護の環境の変化についてこれず、昔のままのいつか子どもが何とかしてくれる…的な考えの方は多くいる事で、子ども側介護をする家族が仕事との両立も厳しい状況になっています。

特に今後の課題「ビジネスケアラー」と言われる現役世代の各家族が仕事をしながらの介護環境は日本の経済的損失になり得る状況を迎えます。

介護保険制度が始まる以前の家族介護

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このマガジンは漠然としたこれからの介護の不安を抱えている人、介護中の人へ介護の先の見えない不安や介護のお金の心配が軽減できる内容です。

家族の介護はする人もされる人も初心者です。100家族があったら100通りの介護があり、これが正解はありません。そんな正解のない介護の基本知…

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